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ねじ・締結

M12 ねじの寸法まとめ

メートルねじ M12(並目ピッチ 1.75 mm、細目 1.5・1.25・1 mm)で、よく確認する下穴径・二面幅・六角レンチのサイズ・ボルト穴径・座ぐり寸法・ナットの高さを、JIS規格のデータから1ページにまとめました。

下穴径(並目 1.75・6H)
10.2mm
二面幅(スパナ)
18mm旧JIS 19 mm
六角レンチ(キャップボルト)
10mm
ボルト穴径(2級)
13.5mm

M12 のポイント

  • JIS B 1004 の下穴径の系列(並目 1.75)は、ひっかかり率 95 % が 10.2 mm、90 % が 10.3 mm です。どちらも 6H の範囲(10.106〜10.441 mm)に入ります。推奨 10.2 mm は 95 % の系列と同じ値です。 下穴の系列の解説
  • 六角ボルト・ナットの二面幅は JIS本体 18 mm、旧JIS(附属書JA)19 mm で違います。頭が旧JIS、ナットが JIS本体という組み合わせもあり得るので、スパナは両方あると確実です。 二面幅の本体と旧JIS の解説
  • JIS フランジにも使うサイズです。ナットの高さは JIS本体(スタイル1 の最大)10.8 mm、旧JIS 1種 10 mm で 0.8 mm 違うので、ボルトの長さは使うナットに合わせて計算します。 フランジボルトの長さの解説
  • 六角穴付きボルト用の座ぐりの穴径 φ14(設計でよく使われる参考値)は、JIS B 1001 のボルト穴径(1級 13・2級 13.5・3級 14.5 mm)のどれとも違います。
01

ピッチと下穴径

単位: mm。めねじの内径の許容範囲は公差域クラス 6H(一般的な等級)の値です。ねじの名前をタップすると、等級や手持ちのドリルを変えて計算できます。

M12 のピッチと下穴径
ねじピッチ種類推奨下穴径内径の範囲(6H)ひっかかり率
M12の下穴径を計算する1.75並目10.210.106〜10.44195%
M12×1.5の下穴径を計算する1.5細目10.510.376〜10.67692%
M12×1.25の下穴径を計算する1.25細目10.810.647〜10.91289%
M12×1の下穴径を計算する1細目11.010.917〜11.15392%
JIS B 1004 の系列(M12 並目)
10.2 / 10.3mm

ひっかかり率 95 % / 90 % の下穴径

有効断面積 As(M12 並目)
84.3mm²

ボルトの強度計算(引張荷重 = 応力 × As)に使います

JIS B 0205-2:2001(一般用メートルねじ-第2部:全体系) 表2 呼び径及びピッチの選択 準拠

JIS B 0205-4:2001(一般用メートルねじ-第4部:基準寸法) 5. 基準寸法の式 で D1 を計算

JIS B 0209-1:2001(一般用メートルねじ-公差-第1部:原則及び基礎データ) 表3 めねじ内径の公差 を適用

ISO 2306:1972(ねじ下穴用ドリル) の推奨ドリル径(並目)

JIS B 1004:2009(ねじ下穴径) 表1 下穴径の系列 のひっかかり率の式(95 %・90 % の系列もこの式で計算)

JIS B 1082:2009(ねじの有効断面積及び座面の負荷面積) 3.1 式(1) で有効断面積を計算(表1 の値と一致)

計算ロジック

めねじの内径(下穴で決まる寸法)の範囲と、下穴径の考え方です(M12 並目の例)。

D1 = D − 1.082532 × P = 12 − 1.082532 × 1.75 = 10.106 mm

6H の上限 = D1 + TD1 = 10.106 + 0.335 = 10.441 mm

ひっかかり率 = (D − 下穴径) ÷ (1.082532 × P) × 100 = (12 − 10.2) ÷ (1.082532 × 1.75) × 100 = 95.0%

As = π/4 × (D − 13/12 × H)² = π/4 × (12 − 13/12 × 1.5155)² = 84.27 ≒ 84.3 mm²

D
ねじの呼び径
P
ピッチ
H
基準山形の高さ(√3/2 × P)
TD1
めねじ内径の公差(JIS B 0209-1、6級)

推奨下穴径は、並目で ISO 2306 の推奨ドリル径が範囲に入るときはその値、それ以外は範囲に入る径(0.1mm 刻みなど)のうち「呼び径 − ピッチ」に最も近い値です。材質や加工条件によって適した径は変わるので、目安としてお使いください。有効断面積は有効数字3桁に丸めています。

02

六角ボルト・六角ナット

二面幅 s(本体 / 旧JIS)
18 / 19mm

JIS本体(ISO)と旧JIS(附属書JA)で二面幅が違います

ボルトの頭部の高さ k(本体 / 旧JIS)
7.5 / 8mm
ナットの高さ m(本体スタイル1 最大)
10.8mm
ナットの高さ m(旧JIS 1種 / 3種)
10 / 7mm

1種の高さは 2種・4種も同じ

旧JIS(附属書JA)は、規格の中で「将来廃止するので、新規設計の機器、部位などには使用しないのがよい」とされています。

JIS B 1180:2014(六角ボルト) 本体 表3 呼び径六角ボルト(第1選択)・附属書JA 表JA.8 六角ボルト・上 準拠

JIS B 1181:2014(六角ナット) 本体 表3 六角ナット・スタイル1(第1選択)・附属書JA 表JA.9 六角ナット・上 準拠

03

六角穴付きボルト(キャップボルト)

六角レンチのサイズ(六角穴の二面幅)
10mm
頭部の径 dk(最大)
18mm

ローレットの無い頭部の値

頭部の高さ k(最大)
12mm

JIS B 1176:2015(六角穴付きボルト) 表3 六角穴付きボルト(並目ねじ)の寸法 準拠

04

ボルト穴・座ぐり

ボルト穴径 1級 / 2級 / 3級
13 / 13.5 / 14.5mm
ボルト穴径 4級
15mm

4級は主として鋳抜き穴に適用(JIS B 1001 注(1))

ざぐり径 D'(JIS B 1001)
28mm

深さは一般に黒皮が取れる程度(JIS B 1001 備考5)

キャップボルト用 座ぐり径 × 深さ
φ20 × 13mm

穴径 φ14(JIS の規定ではなく、設計でよく使われる参考値)

1級ほど穴が小さく、穴位置の精度が必要になります。迷ったら 2級が目安です。

JIS B 1001:1985(ボルト穴径及びざぐり径) 付表 ボルト穴径及びざぐり径の寸法 準拠

05

M12 を使うJISフランジ

JIS B 2220 のフランジのうち、ボルトの呼びが M12 のサイズです。開いた一覧の( )はボルトの本数で、サイズをタップするとボルト長さを計算できます。

JIS B 2220:2012(鋼製管フランジ) 表14・表15・表17・表18 のボルトの呼びと本数

06

ツールで条件を変えて計算する

ほかのサイズのまとめ