鋼材
冷間圧延鋼板(SPCC など)の寸法表(JIS G 3141)
SPCC などの冷間圧延鋼板の標準厚さは、JIS G 3141 の表14 で 0.4〜3.2 mm の18種類です。標準幅・標準長さの表はありません。
重さは規格の表に無く、表25 の方法で計算します。厚さ 1.6 mm なら単位質量 12.56 kg/m² で、4×8(1219×2438)の1枚は 37.3 kg です。
ページの更新日
- JIS G 3141:2017
計算ツール
鋼板(鉄板)の寸法・重量
冷間圧延に切り替えた鋼板のツールが開きます。厚さ・幅・長さ・枚数を入れると、JIS G 3141 の表25 の順序で1枚の質量と総質量を出し、表15・表16 の厚さの許容差の欄も示します。
斜めから見た板に、厚さ t・幅・長さの位置と入れた値を書き込んで見せます。
標準厚さ(表14)
単位: mm。幅 600 mm 以上で冷間圧延する鋼板・鋼帯の標準厚さです(箇条7)。表の中の文に「括弧を付した値以外の標準厚さの適用が望ましい」とあり、括弧の付いた (2.6)・(2.9) 以外を使うのが望ましいとされています。
- 0.4
- 0.5
- 0.6
- 0.7
- 0.8
- 0.9
- 1.0
- 1.2
- 1.4
- 1.6
- 1.8
- 2.0
- 2.3
- 2.5
- (2.6)
- 2.8
- (2.9)
- 3.2
2021年版の改正原案では、(2.6)・(2.9) の括弧がありません。現行の規格票の書き方は確かめていません。
表1 の適用厚さは、SPCC が 0.10〜3.2 mm、SPCD・SPCE が 0.15〜3.2 mm、SPCF・SPCG が 0.40〜3.2 mm です。SPCC・SPCD・SPCE は、受渡当事者間の協定で上限を 6.0 mm としてもよいとされています。
JIS G 3141:2017(冷間圧延鋼板及び鋼帯) 表14 標準厚さ・表1 種類の記号及び適用厚さ 準拠
厚さの許容差(表15・表16)
単位: mm。値は ± の許容差で、「—」は規定が無い欄です(0 ではありません)。
厚さの許容差は呼び厚さに適用し、縁(幅方向の端)から 15 mm 以上内側に適用します(8.2)。本文は「表15又は表16による」とだけ書いています。注記(参考)によると、通常は幅 600 mm 以上で冷間圧延するものに表15、600 mm 未満のものに表16 が適用されます。
表15 厚さの許容差A
| 厚さ\幅mm | 600 未満 | 600 以上1 000 未満 | 1 000 以上1 250 未満 | 1 250 以上1 600 未満 | 1 600 以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 0.25 未満 | ±0.03 | ±0.03 | ±0.03 | — | — |
| 0.25 以上0.40 未満 | ±0.04 | ±0.04 | ±0.04 | — | — |
| 0.40 以上0.60 未満 | ±0.05 | ±0.05 | ±0.05 | ±0.06 | — |
| 0.60 以上0.80 未満 | ±0.06 | ±0.06 | ±0.06 | ±0.06 | ±0.07 |
| 0.80 以上1.00 未満 | ±0.06 | ±0.06 | ±0.07 | ±0.08 | ±0.09 |
| 1.00 以上1.25 未満 | ±0.07 | ±0.07 | ±0.08 | ±0.09 | ±0.11 |
| 1.25 以上1.60 未満 | ±0.08 | ±0.09 | ±0.10 | ±0.11 | ±0.13 |
| 1.60 以上2.00 未満 | ±0.10 | ±0.11 | ±0.12 | ±0.13 | ±0.15 |
| 2.00 以上2.50 未満 | ±0.12 | ±0.13 | ±0.14 | ±0.15 | ±0.17 |
| 2.50 以上3.15 未満 | ±0.14 | ±0.15 | ±0.16 | ±0.17 | ±0.20 |
| 3.15 以上 | ±0.16 | ±0.17 | ±0.19 | ±0.20 | — |
表16 厚さの許容差B
| 厚さ\幅mm | 160 未満 | 160 以上250 未満 | 250 以上400 未満 | 400 以上600 未満 |
|---|---|---|---|---|
| 0.10 以上0.16 未満 | ±0.015 | ±0.020 | — | — |
| 0.16 以上0.25 未満 | ±0.020 | ±0.025 | ±0.030 | ±0.030 |
| 0.25 以上0.40 未満 | ±0.025 | ±0.030 | ±0.035 | ±0.035 |
| 0.40 以上0.60 未満 | ±0.035 | ±0.040 | ±0.040 | ±0.040 |
| 0.60 以上0.80 未満 | ±0.040 | ±0.045 | ±0.045 | ±0.045 |
| 0.80 以上1.00 未満 | ±0.04 | ±0.05 | ±0.05 | ±0.05 |
| 1.00 以上1.25 未満 | ±0.05 | ±0.05 | ±0.05 | ±0.06 |
| 1.25 以上1.60 未満 | ±0.05 | ±0.06 | ±0.06 | ±0.06 |
| 1.60 以上2.00 未満 | ±0.06 | ±0.07 | ±0.08 | ±0.08 |
| 2.00 以上2.50 未満 | ±0.07 | ±0.08 | ±0.08 | ±0.09 |
| 2.50 以上3.15 未満 | ±0.08 | ±0.09 | ±0.09 | ±0.10 |
| 3.15 以上 | ±0.09 | ±0.10 | ±0.10 | ±0.11 |
JIS G 3141:2017(冷間圧延鋼板及び鋼帯) 表15 厚さの許容差A・表16 厚さの許容差B 準拠
厚さごとの重量(計算値)
JIS G 3141 の表に重量の値は無く、この表は表25 の方法で計算した値です。
単位質量(kg/m²)は 7.85 × 厚さを有効数字4桁に、1枚の質量(kg)は単位質量 × 面積(有効数字4桁)を有効数字3桁に丸めています。丸めは JIS Z 8401 の規則A です。3×6・4×8・5×10 は現場の呼び方の寸法で、JIS G 3141 の標準寸法ではありません。
下線の付いた厚さをタップすると、冷間圧延に切り替えた鋼板のツールが開きます。幅・長さ・枚数を変えて計算できます。
| 厚さmm | 単位質量kg/m² | 3×6kg/枚 | 4×8kg/枚 | 5×10kg/枚 |
|---|---|---|---|---|
| 0.4の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 3.140 | 5.25 | 9.33 | 14.6 |
| 0.5の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 3.925 | 6.56 | 11.7 | 18.2 |
| 0.6の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 4.710 | 7.88 | 14.0 | 21.9 |
| 0.7の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 5.495 | 9.19 | 16.3 | 25.5 |
| 0.8の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 6.280 | 10.5 | 18.7 | 29.2 |
| 0.9の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 7.065 | 11.8 | 21.0 | 32.8 |
| 1.0の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 7.850 | 13.1 | 23.3 | 36.5 |
| 1.2の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 9.420 | 15.8 | 28.0 | 43.8 |
| 1.4の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 10.99 | 18.4 | 32.7 | 51.0 |
| 1.6の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 12.56 | 21.0 | 37.3 | 58.3 |
| 1.8の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 14.13 | 23.6 | 42.0 | 65.6 |
| 2.0の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 15.70 | 26.3 | 46.7 | 72.9 |
| 2.3の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 18.06 | 30.2 | 53.7 | 83.9 |
| 2.5の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 19.62 | 32.8 | 58.3 | 91.1 |
| (2.6)の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 20.41 | 34.1 | 60.7 | 94.8 |
| 2.8の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 21.98 | 36.8 | 65.3 | 102 |
| (2.9)の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 22.76 | 38.1 | 67.6 | 106 |
| 3.2の冷間圧延鋼板の重さをツールで計算する | 25.12 | 42.0 | 74.7 | 117 |
質量の計算は鋼板のもので、鋼帯の質量は実測質量です(10.2)。注記(参考)によると、通常は幅 600 mm 以上で冷間圧延したものが計算質量、600 mm 未満のものが実測質量です。
JIS G 3141:2017(冷間圧延鋼板及び鋼帯) 表25 質量の計算方法 の順序と丸めで計算した値
2017年版の規格票の表と照合した値です。2021年版が発行されたとみられます(規格の書誌は未確認)。2021年版の改正原案(日本鉄鋼連盟の公表資料)とは、標準厚さ・厚さの許容差の値と質量の計算方法が同じでした。原案では、標準厚さの 2.6・2.9 の括弧が外れています。2021年版の規格票とは未照合です。出典: JIS G 3141 改正原案(日本鉄鋼連盟、2020年12月)(PDF・新しいタブで開く)
表の見方と注意
- JIS G 3141 には、標準幅・標準長さの表がありません。3×6・4×8 などの寸法の板も、規格の標準寸法ではありません。
- 標準厚さ(表14)と、種類ごとの適用厚さ(表1)は別の表です。SPCC の適用厚さは 0.10〜3.2 mm で、0.4 mm より薄い板もこの規格に入ります。
- 載せていないのは、幅・長さの許容差、平たん度、横曲がり(表17〜表24)です。鋼帯の質量は実測質量で、計算しません。めっき鋼板とステンレス鋼板は、別の規格です。
関連する計算・寸法表
ほかの寸法表・材料
解説・よくある質問
SPCC の板厚の規格は?
JIS G 3141 の表14 の標準厚さで、0.4・0.5・0.6・0.7・0.8・0.9・1.0・1.2・1.4・1.6・1.8・2.0・2.3・2.5・(2.6)・2.8・(2.9)・3.2 mm の18種類です。SPCC の適用厚さは 0.10〜3.2 mm で、協定によって上限を 6.0 mm としてもよいとされています(表1)。
SPCC の板厚の公差(許容差)は?
表15・表16 で、厚さと幅の区分ごとに決まっています。厚さ 1.6 mm・幅 1219 mm なら、表15 の「1.60 以上 2.00 未満」「1 000 以上 1 250 未満」の欄で ±0.12 mm です。表16 の幅の区分は「400 以上 600 未満」までです。
SPCC の重量(kg)の出し方は?
1枚の質量 = 単位質量(7.85 × 厚さ)× 面積(幅 × 長さ、m)で、表25 の順序で丸めます。厚さ 1.6 mm の 3×6 は 21.0 kg、4×8 は 37.3 kg、5×10 は 58.3 kg で、面積は 1.672・2.972・4.645 m² です。
SPCC の比重(密度)は?
JIS G 3141 に比重・密度の規定はありません。質量の計算には、表25 の基本質量 7.85 kg/(mm·m²)(厚さ 1 mm・面積 1 m² の質量)を使います。
この表の確かめ方
標準厚さと厚さの許容差の値は、2017年版の規格票の表を2回、別々に読み取って突き合わせ、照合しました(2026年11月)。2021年版の改正原案とも、括弧の書き方を除いて全部の値が同じでした。重量の計算方法(表25)も、同じ規格票と改正原案で同じです。
照合に使った資料は、編集方針に書いています。