配管
フランジのボルト・ナット・ガスケット拾い出し
JIS 5K〜20K のフランジ継手を呼び径とか所数で並べると、ボルト(呼び×長さ)・ナット・平座金・ガスケット(JIS B 2404 の内径×外径つき)の必要数をまとめて数えます。予備も足せて、表のコピー・CSV で発注に使えます。
- JIS B 2220:2012
- JIS B 2404:2018
- JIS B 1180:2014
- JIS B 1181:2014
- JIS B 1256:2008
- JIS B 0205-2:2001
継手の一覧
継手を追加
よく使う呼び径(押すたびに 10K を1か所追加)
同じ呼び圧力・呼び径が一覧にあるときは、その行のか所数を増やします。一覧は 30 行まで、1行のか所数は 999 まで。
共通の条件
全部の継手で同じ厚さとして計算します。
詳細条件JIS本体ナット・座金なし・突き出し3山・相手側 同じ厚さ・5mm刻み
ボルトの長さは「JISフランジ&ボルト長さ」と同じ計算で、相手側も同じフランジとしています。バルブ・機器のフランジと組む継手は、一覧の「M16×60」などのボタンから計算を開き、相手側の厚さを入れて確かめてください。
拾い出し結果
ボルトの合計(1か所)
4本
品目ごとの数量(発注用)
| 六角ボルト | |
|---|---|
| M16×60 | 4本 |
| 六角ナット(JIS本体) | |
| M16 | 4個 |
| ガスケット(リング形・厚さ 3 mm) | |
| 10K 50A内径61×外径104 | 1枚 |
ガスケットの寸法は JIS B 2404 のシートガスケット(ゴム・ジョイントシート・ふっ素樹脂シートなど)の値です。うず巻形・ふっ素樹脂ジャケット形は寸法が違います。形(リング形・全面形)は全部の継手で共通です。フランジの座(全面座 FF・平面座 RF)や現物に合わせて選んでください。
JIS B 2220:2012(鋼製管フランジ) 表15 呼び圧力10Kフランジの寸法 のボルトの呼び・穴数・フランジの厚さ
JIS B 2404:2018(管フランジ用ガスケットの寸法) 表9 シートガスケットの寸法(リングガスケット:全面座フランジ及び平面座フランジ用) のガスケットの寸法
JIS B 1181:2014(六角ナット) 表3 六角ナット・スタイル1 のナット高さ(ボルト長さの計算)
JIS B 0205-2:2001(一般用メートルねじ-第2部:全体系) の並目ピッチ(突き出しの計算)
計算ロジック
数量は、JIS B 2220 の表のボルト穴の数 n と、入力したか所数から数えています。同じ呼び・長さのボルト、同じ呼びのナット・平座金は、行をまたいでまとめています。
ボルト = n × か所数
ナット = ボルト × 1
ガスケット = か所数
ナットは六角ボルト1本に1個、ガスケットは1か所に1枚です。
例: 10K 50A(表15: n = 4・M16)× 1か所 → ボルト 4 × 1 = 4本、ナット 4 × 1 = 4個、ガスケット 1枚
ガスケットの寸法は計算ではなく、JIS B 2404 の表9の値をそのまま出しています(例: 10K 50A のリング形は 内径61×外径104)。形を変えても、枚数とボルトの長さは変わりません。
ボルトの長さは、JISフランジ&ボルト長さと同じ式です(相手側も同じフランジ)。
L = t + t + G + n × W + m + k × P
= 16 + 16 + 3 + 0 × 3 + 14.8 + 3 × 2 = 55.8 mm → 60 mm
- t
- フランジの厚さ(JIS B 2220 表15。RF は座の高さを含む)
- G
- ガスケットの厚さ
- n × W
- 平座金の枚数 × 厚さ
- m
- ナットの高さ
- k × P
- ナットからの突き出し(山数 × 並目ピッチ)
計算値を5mm刻みに切り上げています。市販品の長さはメーカーによって異なるので、在庫の長さも確認してください。行ごとの計算の詳細は、一覧の「M16×60」などのボタンから開けます。
継手ごとの内訳
予備は含みません。ボルトの長さは共通の条件(六角ボルト・ガスケット 3mm・JIS本体ナット・座金なし・突き出し3山・相手側 同じ厚さ・5mm刻み)で計算。
| 継手 | か所 | ボルトの呼び | 本/か所 | ボルト(本) | ナット(個) | ガスケット(枚) | ガスケット寸法(リング形) | 寸法の表(JIS B 2220) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10K 50A | 1 | M16×60 | 4 | 4 | 4 | 1 | 内径61×外径104 | 表15 |
| 合計 | 1 | 4 | 4 | 1 |
解説・よくある質問
配管工事やメンテナンスで、フランジの継手を「10K 50A が 6か所、10K 80A が 2か所…」と並べると、発注に必要なボルト(呼び × 長さ)・ナット・平座金・ガスケットの数をまとめて数えるツールです。ボルトの呼び・本数・長さは、JISフランジ&ボルト長さと同じ JIS B 2220 のデータと計算を使っています。一覧は 30 行まで入れられ、URL にも入るので LINE などでそのまま共有できます。
拾い出しはどう数える?(10K 50A × 6・10K 80A × 2・20K 100A × 1 の例)
1か所あたりのボルトの本数はフランジのボルト穴の数(JIS B 2220 の表の n)です。それにか所数を掛け、同じ呼び・長さのボルトはまとめます。既定の条件(六角ボルト・ガスケット 3mm・JIS本体ナット・座金なし・突き出し3山・相手側 同じ厚さ・5mm刻み)では次のとおりです。
- 10K 50A(表15: M16・4穴)× 6か所 = ボルト 24本・ガスケット 6枚
- 10K 80A(表15: M16・8穴)× 2か所 = ボルト 16本・ガスケット 2枚
- 20K 100A(表18: M20・8穴)× 1か所 = ボルト 8本・ガスケット 1枚
| 六角ボルト | |
|---|---|
| M16×60 | 40本 |
| M20×80 | 8本 |
| 六角ナット(JIS本体) | |
| M16 | 40個 |
| M20 | 8個 |
| ガスケット(リング形・厚さ 3 mm) | |
| 10K 50A内径61×外径104 | 6枚 |
| 10K 80A内径90×外径134 | 2枚 |
| 20K 100A内径115×外径165 | 1枚 |
10K 50A と 10K 80A はどちらも M16×60 なので、1つの品目にまとめて数えています(24 + 16 = 40本)。
スタッドボルトにすると、ナットが2倍になるのはなぜ?
スタッドボルト(全ねじ)は頭が無く、両端にナットを付けて締めるからです。六角ボルトはナット1個(反対側は頭)なので、ボルトと同じ数です。上の例をスタッドボルトにすると、ボルト 48本に対してナットは 96個になります。ボルトの長さも、ナット2個分の高さと両側の突き出しを足すので長くなります。
予備はどれくらい見ておく?
締付けのときに落とす・ねじ山を傷める、ガスケットを取付けで傷める、といったことに備えて、少し多めに手配することがあります。このツールでは、品目ごとに「必要数 × 割合」を切り上げて足します(例: 32本の5% → 2本、32本の10% → 4本)。数の少ない品目でも1つは予備が付きます。
5%・10% はこのサイトの選択肢で、規格の値ではありません。現場や会社の決まりがあれば、それに合わせてください(目安)。
ガスケットの寸法は?(リング形と全面形)
JIS B 2404(管フランジ用ガスケットの寸法)のシートガスケット(ゴムシート・ジョイントシート・ふっ素樹脂シート・膨張黒鉛シートなど)の寸法を出しています。形は「共通の条件」で選び、全部の継手に同じ形を使います。
- リング形(表9): ボルトの内側に入る輪で、平面座(RF)・全面座(FF)のどちらのフランジにも使います。内径は呼び圧力によらず同じで、外径は呼び圧力ごとに違います(どの呼び径も、外径 = PCD − ボルトの呼び径 と同じ値です)。
- 全面形(表6・表7・表8): フランジの外径まで覆い、ボルト穴のある形で、主に全面座(FF)のフランジに使います。外径・PCD・穴の径・穴の数は、JIS B 2220 のフランジと同じ値です。20K の全面形の表はありません(JIS B 2220 でも 20K のフランジに全面座はありません)。全面形を選んでも、20K の継手はリング形の寸法を出します。
| 継手 | リング形 | 全面形 |
|---|---|---|
| 10K 50A | 内径61×外径104 | 内径61×外径155・穴4-φ19・PCD120 |
| 10K 80A | 内径90×外径134 | 内径90×外径185・穴8-φ19・PCD150 |
| 20K 100A | 内径115×外径165 | —(20K に全面形は無い) |
JIS B 2404 の表3 全面座及び平面座フランジに使用するガスケットの種類及び形状の組合せでは、ゴムシート(布入りを含む)は 5K・10K の全面座に全面形を使う組合せだけが「○」で、リング形は「−」です。ジョイントシートやふっ素樹脂シートなどは、全面形・リング形のどちらも「○」の組合せがあります。「−」の組合せや、5K・10K でゴムシート以外の全面形を使うときは、メーカーや販売店と相談することが望ましいとされています(表3 の注記)。
また、全面座の板フランジ(SOP)・閉止フランジ(BL)にシートガスケットを使う場合、5K の 400A 以上・10K の 250A 以上では、フランジに無理な曲げがかからないよう、リング形に代えて全面形を選ぶことが望ましいとされています(JIS B 2404 の 5.)。
うず巻形ガスケットやふっ素樹脂ジャケットガスケットは、同じ JIS B 2404 でも寸法の表が別で、値も違います。このツールの寸法はシートガスケットのものなので、それらを手配するときは規格やメーカーの資料で確かめてください。
ガスケットの厚さは何 mm で入れる?
JIS B 2404 の表12 シートガスケットの呼び厚さと厚さとの対応では、シートガスケットの呼び厚さと実際の厚さが次のように対応しています。ボルトの長さは実際の厚さで計算されるので、手配する品物の厚さ(3.2 mm など)を入れておくと安心です(目安)。
- 呼び厚さ 1.0 → 厚さ 0.8・1.0 mm
- 呼び厚さ 1.5 → 厚さ 1.5・1.6 mm
- 呼び厚さ 2.0 → 厚さ 2.0 mm
- 呼び厚さ 3.0 → 厚さ 3.0・3.2 mm
- 呼び厚さ 5.0 → 厚さ 5.0 mm
バルブや機器のフランジと組む継手は?
このツールは、相手側も同じフランジ(同じ厚さ)としてボルトの長さを計算します。バルブ・ポンプ・機器のフランジは厚さが違うことがあるので、一覧の各行の「M16×60」などのボタンからJISフランジ&ボルト長さを同じ条件で開き、「相手側フランジの厚さ」を入れて長さを確かめてください。
ボルトの長さは「JISフランジ&ボルト長さ」と同じ?
同じです。ボルトの種類・ガスケットの厚さ・ナット・平座金・突き出し・丸めの選択肢と既定値をそろえていて、同じ条件なら同じ長さになります(相手側の厚さは「同じフランジ」の場合)。市販品の長さはメーカーによって違うので、在庫の長さも確認してください。
数値の作り方と確認の状況は編集方針・データの確認方法にまとめています。