設計・換算
溶接記号の一覧(JIS Z 3021)
ページの更新日
- JIS Z 3021:2016
計算ツール
溶接記号の読み方・書き方
種類・記号を置く側・寸法・補助記号を選ぶと、記号の図と読み方の文を出します。脚長からのど厚、断続溶接の範囲も計算する。
矢・基線・基本記号に、入れた寸法と全周・現場などの補助記号を書き込んで見せます。
基本記号(表1・17種類)
名前を押すと、その記号に寸法を入れて描けるツールが開きます。
各行の書式の「左」「中」「右」「外」は、記号の左・記号の中・記号の右・記号の外(開いた側の先)に書く寸法です。s・h・L・n・P などの文字は、所要の数値に置き換えます。
I形開先溶接表1 No.1
板の端を削らず、直角のまま突き合わせて溶接する
附属書B(参考)の継手: 突合せ継手
- 表5 No.1.2 部分溶込み 左 (s)
- 表5 No.1.3 断続 右 L(n)−P
- 表5 No.1.4 並列断続 右 L(n)−P(上下の同じ位置に書く)
- 表5 No.1.5 千鳥断続 右 L(n)−P(上下をずらして書く)
- 表6 No.1 中 b
V形開先溶接表1 No.2
両方の板の端を斜めに削って V 字の溝にし、片側から溶接する
表1 の図の継手: 2枚の板の突合せ
- 表5 No.1.1 完全溶込み 寸法を書かない(完全溶込み・全線)
- 表5 No.1.2 部分溶込み 左 (s) / 左 h(s)
- 表6 No.2 中 b
- 表7 No.1 外 50°
- 表8 No.1 左 h(s)
レ形開先溶接表1 No.4
片方の板だけ端を斜めに削って溶接する。どちらの板を削るかは折れ矢で示す(4.6.3)
附属書B(参考)の継手: T継手・斜交継手
- 表5 No.1.2 部分溶込み 左 (s) / 左 h(s)
- 表5 No.1.3 断続 右 L(n)−P
U形開先溶接表1 No.6
両方の板の端を底の丸い U 字の溝に削って溶接する
表1 の図の継手: 2枚の板の突合せ
- 表5 No.1.2 部分溶込み 左 (s) / 左 h(s)
- 表5 No.1.3 断続 右 L(n)−P
J形開先溶接表1 No.7
片方の板だけを、底の丸い J 字の溝に削って溶接する。どちらの板を削るかは折れ矢で示す(4.6.3)
表1 の図の継手: 2枚の板の突合せ(片方だけ開先)
- 表5 No.1.2 部分溶込み 左 (s) / 左 h(s)
- 表5 No.1.3 断続 右 L(n)−P
- 表7 No.2 外 20°
V形フレア溶接表1 No.8
丸い面どうし(丸棒・曲げた板の角など)が向かい合ってできるすき間を溶接する。溶接深さを必ず書く(5.4.4)
表1 の図の継手: 曲げた板の角どうし
- 表5 No.1.6 V形フレア 左 (s)
レ形フレア溶接表1 No.9
丸い面と平らな面(丸棒と板など)の間のすき間を溶接する。溶接深さを必ず書く(5.4.4)
表1 の図の継手: 丸棒と板
- 表5 No.1.7 レ形フレア 左 (s)
すみ肉溶接表1 No.10
2つの面がつくる角(すみ)に、三角形の断面の溶接金属を盛る
附属書B(参考)の継手: 角継手・T継手・斜交継手・重ね継手
- 表5 No.2.1 すみ肉 左 10 / 左 a 7
- 表5 No.2.2 深溶込み 左 ds a(例: 左 ds 15 a 10)
- 表5 No.2.3 不等脚 左 6×10
- 表5 No.2.4 断続 右 L(n)−P
- 表5 No.2.5 並列断続 右 L(n)−P(上下の同じ位置に書く)
- 表5 No.2.6 千鳥断続 右 L(n)−P(上下をずらして書く。図は1つ目の記号。2つ目は JIS 独自の記号とみて載せない)
プラグ溶接・スロット溶接表1 No.11
重ねた板の上の板にあけた丸い穴(プラグ)・細長い穴(スロット)を溶接金属で埋めて、下の板とつなぐ
表1 の図の継手: 重ねた板
- 表5 No.3.2 部分充塡 左 d・中 s(例: 左 d 22・中 6)
- 表5 No.3.3 断続 左 d・右 (n)−P(例: 左 d 22・右 (3)−150)
- 表5 No.4.1 完全充塡 左 c・右 L(例: 左 c 22・右 50)
- 表5 No.4.3 断続 左 c・右 L(n)−P(例: 左 c22・右 50(2)−150)
抵抗スポット溶接表1 No.12
重ねた板を電極ではさんで電流を流し、板と板の間を点状に溶かしてつなぐ。矢の側・反対側に関係しない(4.7.2.2、表A.2 No.7)
表1 の図の継手: 重ねた板の接触面
- 表5 No.5.1 抵抗スポット 左 d・右 (n)−P(例: 左 6・右 (3)−50)
溶融スポット溶接表1 No.13
重ねた板の上の面から溶かし、点状に下の板までつなぐ
表1 の図の継手: 重ねた板(上の板の面から溶かす)
- 表5 No.5.2 溶融スポット 左 d・右 (n)−P(例: 左 10・右 (3)−50)
抵抗シーム溶接表1 No.14
重ねた板をローラー状の電極ではさみ、板と板の間を線状に続けて溶接する。矢の側・反対側に関係しない(表A.2 No.8)
表1 の図の継手: 重ねた板の接触面
- 表5 No.6.1 抵抗シーム 左 c・右 L(n)−P(例: 左 10・右 50(2)−100)
溶融シーム溶接表1 No.15
重ねた板の上の面から溶かし、線状に続けて溶接する
表1 の図の継手: 重ねた板(上の板の面から溶かす)
- 表5 No.6.2 溶融シーム 左 c(例: 左 6)
スタッド溶接表1 No.16
棒状の部品(スタッド)の端を板の面に立てて溶接する
表1 の図の継手: 板に立てたスタッド
- 表5 No.8.1 断続 左 d・右 (n)−P(数値の例は無く、このサイトでは径を数値だけで書く)
へり溶接表1 No.19
並べた板の端面(へり)どうしを溶かしてつなぐ。3枚以上の部材の継手にも使う(注a)
附属書B(参考)の継手: へり継手
- 表5 No.7.1 重ね 左 s
肉盛溶接表1 No.21
部材の面に溶接金属を盛り重ねる
表1 の図の継手: 板の面に並んだビード
- 表5 No.9.1 肉盛 左 s
ステイク溶接表1 No.22
重ねた部材の外側の板の面から溶かし込み、下の部材までつなぐ
表1 の図の継手: T形の部材の上の板の外から・重ねた板
- 表5 寸法の書き方の例は無い
JIS Z 3021:2016(溶接記号) 表1 基本記号・表5 溶接寸法の記入例・附属書B(参考) 準拠
両側溶接の記号(表2)
X形開先溶接表2 No.1
板の両面から V 形の開先で溶接する
- 表7 No.4 外 上 90°・下 60°
- 表8 No.2 左 h(s)(上下とも)
K形開先溶接表2 No.2
片方の板の端を両面から斜めに削り、両側から溶接する
- 表6 No.3 中 b(基線の下だけ)
- 表7 No.3 外 上 45°・下 45°
H形開先溶接表2 No.3
両方の板の端を両面から U 形に削って溶接する
K形開先溶接及びすみ肉溶接表2 No.4
K形開先で両側から溶接したうえに、両側にすみ肉を重ねる(図示は T継手)
両側の記号は、基線の上の記号を下の記号の上下の裏返しにした形です。すみ肉などを両側に溶接するときも、同じように上下に置きます。
JIS Z 3021:2016(溶接記号) 表2 両側溶接の基本記号の組合せ・表6〜表8 準拠
補助記号(表3)
平ら表3 No.1
溶接の表面を平らにする
置く所: 基本記号の外側(開いた側の先)に近接
凸形表3 No.2
溶接の表面を外へふくらんだ形にする
置く所: 基本記号の外側、溶接の表面の側に近接
凹形表3 No.3
溶接の表面を内へへこんだ形にする
置く所: 基本記号の外側、溶接の表面の側に近接
滑らかな止端仕上げ表3 No.4
溶接の端(止端)が母材になめらかにつながるように仕上げる。仕上げの詳細は作業指示書か溶接施工要領書(注b)
置く所: 基本記号の外側、溶接の表面の側に近接
裏溶接・裏当て溶接表3 No.5
裏溶接=表側の開先溶接の後に裏側から溶接する。裏当て溶接=表側の溶接の前に裏側を溶接しておく。記号は同じ形で、順序は多段基線・尾などで示す(注c、表A.3A)
置く所: 基線について基本記号の反対側(注e)
裏波溶接表3 No.6
片側から溶接して、裏側まで溶け込ませて裏にビードを出す(ルート面まで完全溶込みが要るとき。4.5.5)
置く所: 基線について基本記号の反対側(注e、4.5.5)
裏当て表3 No.7
裏当て材を当てて溶接する。材料などは尾などに書く(注d)
置く所: 基線について基本記号の反対側(注e)
取り外さない裏当て表3 No.7a
裏当て材を溶接の後も取り外さない
置く所: 基線について基本記号の反対側(注e)
取り外す裏当て表3 No.7b
裏当て材を溶接の後に取り外す
置く所: 基線について基本記号の反対側(注e)
スペーサ表3 No.8
開先の間にスペーサを入れる
置く所: 基線の中央
消耗インサート材表3 No.9
溶け込ませて使うインサート材を開先に置く
置く所: 基線について基本記号の反対側(注e)
全周溶接表3 No.10
継手のまわりを一周、続けて溶接する。始点と終点が同じでない・種類や寸法が途中で変わる溶接には使わない(4.5.2)
置く所: 矢と基線の交点
二点間溶接表3 No.11
示した2点の間を、同じ種類の溶接で続けて溶接する(4.5.3)
置く所: 基本記号の右(適用例では基線の下)
現場溶接表3 No.12
工場ではなく、現場で溶接する。全周溶接の記号と一緒にも付けられる(4.5.4、図A.1)
置く所: 矢と基線の交点から上へ(注f: 基線の上方・右向き)
チッピング表3 No.14
チッピングで仕上げる
置く所: 表面形状の記号のそば
グラインダ表3 No.15
グラインダで仕上げる
置く所: 表面形状の記号のそば
切削表3 No.16
切削で仕上げる
置く所: 表面形状の記号のそば
研磨表3 No.17
研磨で仕上げる
置く所: 表面形状の記号のそば
JIS Z 3021:2016(溶接記号) 表3 補助記号 準拠
一覧の見方と注意
- 記号の図は、規格票の図を見て描き直したものです。記号の大きさ・線の太さの数値は規格にありません。灰色の横線は基線で、表1 の記号は矢の側(基線の下)に置いた形で描いています。
- 反対側に書くときは、記号を基線について上下に裏返します。すみ肉・レ形・J形の縦線は、上でも下でも左です。
- 「附属書B(参考)の継手」は、規格の参考の附属書が、継手の種類ごとに挙げている記号です。附属書B に無い記号は、表1 の図に描かれた継手を書きました。
- 表1 の「規定しない」の5行と、表3 No.13 は載せていません。表5 No.2.6 の千鳥断続(すみ肉)は1つ目の記号だけを載せ、2つ目(JIS 独自の記号とみた形)は載せていません。プロジェクション溶接、非破壊試験の記号(附属書JA)も載せていません。