設計・換算
異形棒鋼(鉄筋)の寸法表(JIS G 3112)
異形鉄筋(異形棒鋼)の寸法と単位質量は、JIS G 3112 の表4 で決まっています。呼び名は D4〜D51 の16種類で、D13 なら公称直径 12.7 mm・公称断面積 126.7 mm²・単位質量 0.995 kg/m です。
種類の記号は異形棒鋼が SD295〜SD785R の10種類、丸鋼が SR235・SR295・SR785。寸法と単位質量は種類によらず同じで、種類は圧延マークの突起の数と色別塗色で見分けます。
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- JIS G 3112:2020
- JIS G 3191:2012
計算ツール
丸鋼・異形棒鋼(鉄筋)の寸法・重量
呼び名(D10・D13 など)と1本の長さ・本数を入れると、表4 の単位質量から1本の質量と総質量を出します。節の許容限度も一緒に見られる。
棒の側面に節とリブを、断面に公称直径 d を描いて、選んだ値を書き込みます。
寸法・単位質量・節の許容限度(表4)
単位質量(kg/m)が鉄筋 1 m の重さです。節の高さの最小値は、公称直径に D13 以下は 4.0 %、D13 を超え D19 未満は 4.5 %、D19 以上は 5.0 %を掛けた値で、最大値はその2倍(表5)。節と軸線との角度は、どの呼び名も 45° 以上です。
SD685R・SD785R の D10・D13・D16 は、せん断補強筋に使う場合、受渡当事者間の協定で節の許容限度を変えてよい(8.2.2 a))。
D5・D8 の節の隙間の合計の最大値は、2025年版の改正原案の値(4.2・6.2 mm)を載せています。照合した 2020年版の写しの印刷は 4.3・6.3 mm です。
下線の付いた呼び名をタップすると、その呼び名を入れた鉄筋のツールが開きます。1本の長さと本数から重さを計算できます。
| 呼び名 | 単位質量 wkg/m | 公称直径 dmm | 公称周長 lmm | 公称断面積 Smm² | 節の平均間隔 最大mm | 節の高さ 最小〜最大mm | 節の隙間の合計 最大mm |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| D4の鉄筋の重さをツールで計算する | 0.110 | 4.23 | 13.3 | 14.05 | 3.0 | 0.2〜0.4 | 3.3 |
| D5の鉄筋の重さをツールで計算する | 0.173 | 5.29 | 16.6 | 21.98 | 3.7 | 0.2〜0.4 | 4.2原案の値 |
| D6の鉄筋の重さをツールで計算する | 0.249 | 6.35 | 20.0 | 31.67 | 4.4 | 0.3〜0.6 | 5.0 |
| D8の鉄筋の重さをツールで計算する | 0.389 | 7.94 | 24.9 | 49.51 | 5.6 | 0.3〜0.6 | 6.2原案の値 |
| D10の鉄筋の重さをツールで計算する | 0.560 | 9.53 | 29.9 | 71.33 | 6.7 | 0.4〜0.8 | 7.5 |
| D13の鉄筋の重さをツールで計算する | 0.995 | 12.7 | 39.9 | 126.7 | 8.9 | 0.5〜1.0 | 10.0 |
| D16の鉄筋の重さをツールで計算する | 1.56 | 15.9 | 50.0 | 198.6 | 11.1 | 0.7〜1.4 | 12.5 |
| D19の鉄筋の重さをツールで計算する | 2.25 | 19.1 | 60.0 | 286.5 | 13.4 | 1.0〜2.0 | 15.0 |
| D22の鉄筋の重さをツールで計算する | 3.04 | 22.2 | 69.8 | 387.1 | 15.5 | 1.1〜2.2 | 17.5 |
| D25の鉄筋の重さをツールで計算する | 3.98 | 25.4 | 79.8 | 506.7 | 17.8 | 1.3〜2.6 | 20.0 |
| D29の鉄筋の重さをツールで計算する | 5.04 | 28.6 | 89.9 | 642.4 | 20.0 | 1.4〜2.8 | 22.5 |
| D32の鉄筋の重さをツールで計算する | 6.23 | 31.8 | 99.9 | 794.2 | 22.3 | 1.6〜3.2 | 25.0 |
| D35の鉄筋の重さをツールで計算する | 7.51 | 34.9 | 109.7 | 956.6 | 24.4 | 1.7〜3.4 | 27.5 |
| D38の鉄筋の重さをツールで計算する | 8.95 | 38.1 | 119.7 | 1140 | 26.7 | 1.9〜3.8 | 30.0 |
| D41の鉄筋の重さをツールで計算する | 10.5 | 41.3 | 129.8 | 1340 | 28.9 | 2.1〜4.2 | 32.5 |
| D51の鉄筋の重さをツールで計算する | 15.9 | 50.8 | 159.6 | 2027 | 35.6 | 2.5〜5.0 | 40.0 |
JIS G 3112:2020(鉄筋コンクリート用棒鋼) 表4 異形棒鋼の寸法,単位質量及び節の許容限度・表5 異形棒鋼の節の高さ 準拠
2020年版の規格票の写しの表と照合した値です。2025年4月21日に 2025年版が発行されています。2025年版の改正原案(日本鉄鋼連盟の公表資料)とは、載せている表の値が2欄を除いて同じでした。違う2欄は表4 の D5・D8 の節の隙間の合計の最大値で、2020年版の写しの 4.3・6.3 ではなく、原案の 4.2・6.2 を載せています。2025年版では表の番号が変わります(寸法の表4 は表6、節の高さの表5 は表7、標準長さの表6 は表4)。2025年版の規格票とは未照合です。出典: JIS G 3112 改正原案(日本鉄鋼連盟、2024年12月)(PDF・新しいタブで開く)
種類の記号と機械的性質(表1・表3)
丸鋼(SR)は 3種類、異形棒鋼(SD)は 10種類。a) の付いた SR785・SD685R・SD785R は、主にせん断補強筋に使う種類です。曲げ角度・内側半径の b) は、受渡当事者間の協定で他の値に変えてよいことを表します。
降伏点の c) は、降伏棚のひずみ度を 1.4 %以上とする注です。異形棒鋼で呼び名 D32 を超えるものは、呼び名が3増すごとに伸びの値から2を減じます(減じる限度は4。表3 の注 a))。
| 種類の記号 | 降伏点又は耐力N/mm² | 引張強さN/mm² | 降伏比% | 伸び% | 曲げ角度・内側半径 |
|---|---|---|---|---|---|
| SR235丸鋼 | 235 以上 | 380〜520 | — | 20 以上(2 号)22 以上(14A 号) | 180°公称直径の 1.5 倍 |
| SR295丸鋼 | 295 以上 | 440〜600 | — | 18 以上(2 号)19 以上(14A 号) | 180°径 16 mm 以下: 公称直径の 1.5 倍径 16 mm 超え: 公称直径の 2 倍 |
| SR785丸鋼せん断補強筋 a) | 785 以上 | 924 以上 | — | 8 以上(2 号に準じるもの/14A 号に準じるもの) | 90° b)公称直径の 1.5 倍 |
| SD295異形棒鋼 | 295 以上 | 440〜600 | — | 16 以上(2 号に準じるもの)17 以上(14A 号に準じるもの) | 180°呼び名 D16 以下: 公称直径の 1.5 倍呼び名 D16 超え: 公称直径の 2 倍 |
| SD345異形棒鋼 | 345〜440 | 490 以上 | 80 以下 | 18 以上(2 号に準じるもの)19 以上(14A 号に準じるもの) | 180°呼び名 D16 以下: 公称直径の 1.5 倍呼び名 D16 超え 呼び名 D41 以下: 公称直径の 2 倍呼び名 D51: 公称直径の 2.5 倍 |
| SD390異形棒鋼 | 390〜510 | 560 以上 | 80 以下 | 16 以上(2 号に準じるもの)17 以上(14A 号に準じるもの) | 180°公称直径の 2.5 倍 |
| SD490異形棒鋼 | 490〜625 | 620 以上 | 80 以下 | 12 以上(2 号に準じるもの)13 以上(14A 号に準じるもの) | 90°公称直径の 2 倍 |
| SD590A異形棒鋼 | 590〜679c) | 695 以上 | 85 以下 | 10 以上(2 号に準じるもの/14A 号に準じるもの) | 90°公称直径の 2 倍 |
| SD590B異形棒鋼 | 590〜650c) | 738 以上 | 80 以下 | 10 以上(2 号に準じるもの/14A 号に準じるもの) | 90°公称直径の 2 倍 |
| SD685A異形棒鋼 | 685〜785c) | 806 以上 | 85 以下 | 10 以上(2 号に準じるもの/14A 号に準じるもの) | 90°公称直径の 2 倍 |
| SD685B異形棒鋼 | 685〜755c) | 857 以上 | 80 以下 | 10 以上(2 号に準じるもの/14A 号に準じるもの) | 90°公称直径の 2 倍 |
| SD685R異形棒鋼せん断補強筋 a) | 685〜890 | 806 以上 | — | 8 以上(2 号に準じるもの/14A 号に準じるもの) | 90° b)公称直径の 1.5 倍 |
| SD785R異形棒鋼せん断補強筋 a) | 785 以上 | 924 以上 | — | 8 以上(2 号に準じるもの/14A 号に準じるもの) | 90° b)公称直径の 1.5 倍 |
JIS G 3112:2020(鉄筋コンクリート用棒鋼) 表1 種類の記号・表3 機械的性質 準拠
種類を区別する表示(表10)
圧延マークは突起の数で種類を表します。SD345 なら突起の数 1 個(・)。異形棒鋼は SD295・SD685R・SD785R を除いて圧延マークを表示し、SD590A〜SD685B は色別塗色も行います。SD345・SD390・SD490 は圧延マークだけでよく、色別塗色は表示しなくてもよいとされています(12.2)。
呼び名 D8 以下の異形棒鋼は、圧延マークを表示しなくてもよく(12.1)、色別塗色だけでもよいとされています(12.2)。
| 種類の記号 | 圧延マーク | 色別塗色 a)(片断面) |
|---|---|---|
| SR235 | 適用しない | 赤 |
| SR295 | 適用しない | 白 |
| SR785 | 適用しない | 適用しない |
| SD295 | 圧延マークなし | 適用しない |
| SD345 | 突起 1 個 | 黄 |
| SD390 | 突起 2 個 | 緑 |
| SD490 | 突起 3 個 | 青 |
| SD590A | 突起 4 個 | 水色b)c) |
| SD590B | 突起 4 個 | ピンクb)c) |
| SD685A | 突起 5 個 | 赤b)c) |
| SD685B | 突起 5 個 | 黒b)c) |
| SD685R | 圧延マークなし | 黄土色b)c) |
| SD785R | 圧延マークなし | 紫b)c) |
注 a) コイルには適用しない。b) の付いた色は、断面の塗色を協定で別の箇所にしてもよい。c) の付いた色は、設備の制約などで塗色ができないとき、協定で圧延マークによる種類の記号の表示に代えてもよい。
JIS G 3112:2020(鉄筋コンクリート用棒鋼) 表10 種類を区別する表示方法・12.1・12.2 準拠
標準長さ(表6)
単位: m。異形棒鋼と、JIS G 3112 の丸鋼(SR235 など)の標準長さです。コイルには適用しません。JIS G 3191 の棒鋼の標準長さ(11種類)に 11.0・12.0 m を足した13種類です。
- 3.5
- 4.0
- 4.5
- 5.0
- 5.5
- 6.0
- 6.5
- 7.0
- 8.0
- 9.0
- 10.0
- 11.0
- 12.0
JIS G 3112:2020(鉄筋コンクリート用棒鋼) 表6 標準長さ 準拠
表の見方と注意
鉄筋の重さは、単位質量 × 長さで出します。JIS G 3112 には1本の質量の丸め方の決まりが無く、鉄筋のツールでは JIS G 3191 の表5 の桁(1本は有効数字3桁、総質量は kg の整数)を当てはめています。
載せていないのは、化学成分(表2)、長さの許容差(表7)、質量の許容差(表8・表9)と試験の決まりです。
寸法・単位質量・種類の記号・機械的性質・表示の値は、規格票の写しの表を2回、別々に読み取って突き合わせ、照合しました(2026年10月)。2025年版の改正原案とは、D5・D8 の節の隙間の2欄のほかは全部同じでした。
関連する計算・寸法表
ほかの鋼材の寸法表
解説・よくある質問
鉄筋の規格(種類)は?
JIS G 3112 の鉄筋コンクリート用棒鋼で、異形棒鋼は SD295・SD345・SD390・SD490・SD590A・SD590B・SD685A・SD685B・SD685R・SD785R の10種類です。よく見る SD345 は、降伏点又は耐力が 345〜440 N/mm²、引張強さが 490 以上 N/mm²。
鉄筋径(D10・D13・D16 の直径)は?
公称直径で、D10 は 9.53 mm、D13 は 12.7 mm、D16 は 15.9 mm、D19 は 19.1 mm、D22 は 22.2 mm、D25 は 25.4 mmです。呼び名の数は、公称直径を整数に丸めた値になっています。
鉄筋の断面積は?
公称断面積で、D10 は 71.33 mm²、D13 は 126.7 mm²、D16 は 198.6 mm²、D19 は 286.5 mm²、D22 は 387.1 mm²、D25 は 506.7 mm²です。表の注では S = 0.7854 × d² を有効数字4桁に丸めた値とされています。
異形鉄筋の重量(kg/m)は?
単位質量で、D10 は 0.560 kg/m、D13 は 0.995 kg/m、D16 は 1.56 kg/m、D19 は 2.25 kg/m、D22 は 3.04 kg/m、D25 は 3.98 kg/mです。公称断面積 × 0.00785 を有効数字3桁に丸めた値です。