設計・換算
図面の用紙サイズと輪郭の余白
図面の用紙は、A0〜A4 の第1優先、延長サイズの第2優先・第3優先の順に選びます(JIS B 0001 5.1 a))。A3 は 297 × 420 mm、A4 は 210 × 297 mm です。
用紙の縁から少し内側に輪郭線を引き、その内側に図を描きます。余白の幅は A0・A1 で 20 mm 以上、A2〜A4 で 10 mm 以上で、とじる場合はとじる側を 20 mm 以上にする。
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- JIS B 0001:2019
- JIS Z 8311:1998
A0〜A4(第1優先)
単位: mm。a は短辺、b は長辺です。
| 呼び方 | 短辺 amm | 長辺 bmm |
|---|---|---|
| A0 | 841 | 1189 |
| A1 | 594 | 841 |
| A2 | 420 | 594 |
| A3 | 297 | 420 |
| A4 | 210 | 297 |
原図には、対象物に要る明瞭さと適切な大きさを保てる最小の用紙を使います(JIS B 0001 5.1 b))。図面は長辺を横にして使い、短辺を横にした縦置きで使ってよいのは A4 だけです(5.2 a))。JIS Z 8311 3 では、長辺は横でも縦でもかまいません。
JIS B 0001:2019(機械製図) 5.1 表1 A列サイズ(第1優先)・5.2 a) 準拠
JIS Z 8311:1998(製図―製図用紙のサイズ及び図面の様式) 3・3.1 表1 準拠
延長サイズ(第2優先・第3優先)
単位: mm。延長サイズは、A列の短辺を整数倍に延ばして長辺にしたものです。長辺は表の値をそのまま使います。短辺 × 倍数とは 1〜2 mm 違うものがあり、たとえば A3×4 は 297 × 4 = 1188 ではなく 1189 です。
| 呼び方 | 短辺 amm | 長辺 bmm |
|---|---|---|
| A3×3 | 420 | 891 |
| A3×4 | 420 | 1189 |
| A4×3 | 297 | 630 |
| A4×4 | 297 | 841 |
| A4×5 | 297 | 1051 |
| 呼び方 | 短辺 amm | 長辺 bmm |
|---|---|---|
| A0×2A列の 2A0 に等しい(注a)) | 1189 | 1682 |
| A0×3取扱い上の理由で使用を推奨できない(注b)) | 1189 | 2523 |
| A1×3 | 841 | 1783 |
| A1×4取扱い上の理由で使用を推奨できない(注b)) | 841 | 2378 |
| A2×3 | 594 | 1261 |
| A2×4 | 594 | 1682 |
| A2×5 | 594 | 2102 |
| A3×5 | 420 | 1486 |
| A3×6 | 420 | 1783 |
| A3×7 | 420 | 2080 |
| A4×6 | 297 | 1261 |
| A4×7 | 297 | 1471 |
| A4×8 | 297 | 1682 |
| A4×9 | 297 | 1892 |
用紙は表1・表2・表3 の順に選びます(JIS B 0001 5.1 a))。特に長い用紙が要るときは第2優先を、非常に大きな用紙などが要るときは第3優先を「使うのがよい」(JIS Z 8311 3.2・3.3。推奨)。
JIS B 0001:2019(機械製図) 5.1 a) 表2・表3 準拠
JIS Z 8311:1998(製図―製図用紙のサイズ及び図面の様式) 3.2 表2・3.3 表3 準拠
輪郭線までの余白 c・d(表4)
単位: mm。値はすべて最小です。c は用紙の縁から輪郭線までの幅、d はとじる側の辺の幅で、A0〜A3 の横置きと A4 の縦置きでは左の辺、A4 の横置きでは上の辺になります。
| 呼び方 | c最小 mm | d とじない最小 mm | d とじる最小 mm |
|---|---|---|---|
| A0 | 20 | 20 | 20 |
| A1 | 20 | 20 | 20 |
| A2 | 10 | 10 | 20 |
| A3 | 10 | 10 | 20 |
| A4 | 10 | 10 | 20 |
- JIS B 0001 は、表4 の寸法で輪郭線を「設ける」としています(要求)。JIS Z 8311 6.1 も c と同じ値(A0・A1 20 mm、A2〜A4 10 mm)を挙げますが、こちらは「望ましい」(推奨)です。
- 輪郭線の太さは最小 0.5 mm。JIS B 0001 では、この太さの輪郭線を設けます(要求)。JIS Z 8311 6.3 は最小 0.5 mm の実線で「描くのがよい」(推奨)。
- とじる場合の d は、どのサイズも 20 mm 以上。とじるために折りたたんだとき、表題欄の左側に来る辺です(表4 の注a))。とじ代を設けるなら、輪郭を含めて最小 20 mm を、表題欄から最も離れた左の端に取る(JIS Z 8311 6.2。設けるのは許容)。
JIS B 0001:2019(機械製図) 5.2 b) 表4 輪郭線の位置 準拠
JIS Z 8311:1998(製図―製図用紙のサイズ及び図面の様式) 6.1〜6.3 準拠
表題欄と中心マーク
- 表題欄は図面の右下隅に設けます(JIS B 0001 5.2 c))。JIS Z 8311 5.1 では、表題欄のうち図面を特定する部分は右下隅に「来るようにするのがよい」(推奨)。印刷した用紙を節約のため向きを変えて使うときに限り、右上隅になってかまいません。
- 表題欄のうち図面番号・図名など図面を特定する部分は、長さ 170 mm 以下でなければなりません(JIS Z 8311 5.2)。170 mm は表題欄全体の長さではありません。
- 表題欄に書く事項は、図面番号・図名・企業(団体)名・責任者の署名・図面作成年月日・尺度・投影法など(JIS B 0001 5.2 c))。
- 中心マークは、複写やマイクロフィルム撮影で位置を合わせるための印です。第1優先・第2優先のサイズの図面には、用紙の4辺の中央に 4 個を設けなければならず、用紙の端から輪郭線の内側約 5 mm まで、最小 0.5 mm の太さの直線で描きます。位置の許容差は ±0.5 mm とするのがよい(推奨)。第3優先のサイズは、長辺上の、分割して撮影する画面ごとの中央に中心マークを足す必要があります(JIS Z 8311 7。JIS B 0001 5.2 e) が Z 8311 によるとしている)。
- 複写した図面を折りたたむときは、A4(210 × 297 mm)の大きさにするのがよい(JIS B 0001 5.2 f))。
JIS B 0001:2019(機械製図) 5.2 c)・e)・f) 準拠
JIS Z 8311:1998(製図―製図用紙のサイズ及び図面の様式) 5.1・5.2・7 準拠
表の見方と注意
用紙サイズの24行は、JIS B 0001 と JIS Z 8311 の表で同じ値です。表4 の余白 c・d は最小の値で、これより広くてもかまいません。
載せていないのは、方向マーク・比較目盛・格子参照方式・裁断マーク(JIS Z 8311 8〜11)と、図面の折り方(JIS Z 8311 の附属書。参考)です。用紙の寸法の許容差は JIS Z 8311 に数値が無く、JIS P 0138 によります。
関連するページ
解説・よくある質問
A3 の大きさは何 mm?
297 × 420 mm です(JIS B 0001 表1)。A4(210 × 297 mm)を2枚、長辺どうしを合わせて並べた大きさで、A4 の長辺 297 mm が A3 の短辺と同じ値になります。
A4 は縦にして図面を描いてもよい?
JIS B 0001 では、図面は長辺を横にして使い、縦置きで使ってよいのは A4 だけです。A4 を縦置きにしたときは d の辺が左、横置きにしたときは上になります(表4 の図)。
輪郭線の余白は何 mm にする?
JIS B 0001 表4 の最小の値は、A0・A1 で 20 mm、A2〜A4 で 10 mm です。とじる場合はとじる側の d をどのサイズも 20 mm 以上にします。
この表の確かめ方
値は、JIS B 0001:2019 と JIS Z 8311:1998 の規格票の表を2回、別々に読み取って照合しました(2026年11月)。図面の書き方を解説した公開資料(技術系メディアの記事、大学の工作実習資料、出版社の製図の教材、電気機器メーカーの図解)とも見比べています。図面の見方の記事と合わせて28項目のうち25項目が一致し、違った3つは資料側の書き方でした。
JIS B 0001 は 2019年版が現行です。JIS Z 8311 は 1998年版の規格票で照合していて、現行の年版は確かめていません。
照合に使った資料は、編集方針に書いています。