サクッとJIS機械設計・配管計算ツール

ねじ・締結

ボルト・ナットの二面幅と座ぐり寸法

六角ボルト・ナットの二面幅(スパナサイズ)、六角穴付きボルトの六角レンチサイズ、ボルト穴径と座ぐり寸法をまとめて確認できます。

  • JIS B 1180:2014
  • JIS B 1181:2014
  • JIS B 1176:2015
  • JIS B 1001:1985
01

条件

工具のサイズからボルトを探す例: スパナ 17 → M10(旧JIS)、六角レンチ 14 → M16
工具

合うスパナのサイズ(二面幅)mm

サイズをタップすると、合うボルトを選びます。

ボルト穴の等級(JIS B 1001)

1級ほど穴が小さく、穴位置の精度が必要になります。迷ったら 2級が目安。4級は主に鋳抜き穴用です。

02

結果

二面幅(スパナサイズ)・M12

18mm

旧JIS(附属書JA)の六角ボルト・ナットは 19 mm。旧JIS品も広く流通しているので、両方のサイズを用意しておくと安心です。

六角ボルト(JIS B 1180)

二面幅 s(本体 / 附属書JA)
18 / 19mm
頭部の高さ k(本体 / 附属書JA)
7.5 / 8mm

六角ナット(JIS B 1181)

高さ m(本体スタイル1 最大)
10.8mm
高さ m(附属書JA 1種 / 3種)
10 / 7mm

1種の高さは 2種・4種も同じ

六角穴付きボルト(JIS B 1176)

六角レンチ(六角穴の二面幅)
10mm
頭部径 dk / 頭部の高さ k(最大)
18 / 12mm

ボルト穴・座ぐり

ボルト穴径(2級)
13.5mm
ざぐり径 D'(JIS B 1001)
28mm

深さは一般に黒皮が取れる程度(JIS B 1001 備考5)

CAP用座ぐり 径 × 深さ
φ20 × 13mm

穴径 φ14(JIS の規定ではなく、設計でよく使われる参考値)

JIS B 1180:2014(六角ボルト) 本体 表3 呼び径六角ボルト(第1選択)・附属書JA 表JA.8 六角ボルト・上 準拠

JIS B 1181:2014(六角ナット) 本体 表3 六角ナット・スタイル1(第1選択)・附属書JA 表JA.9 六角ナット・上 準拠

JIS B 1176:2015(六角穴付きボルト) 表3 六角穴付きボルト(並目ねじ)の寸法 準拠

JIS B 1001:1985(ボルト穴径及びざぐり径) 付表 ボルト穴径及びざぐり径の寸法 準拠

JIS B 2220:2012(鋼製管フランジ) のフランジのボルト

データの見方

JIS B 1180・B 1181 には、ISOに合わせた本体と、従来のJISの寸法を残した附属書JA(いわゆる旧JIS)があります。二面幅が違うのは M10・M12・M14・M22 です(例: M12 は本体 18 mm、附属書JA 19 mm)。

旧JIS(附属書JA)は、規格の中で「将来廃止するので、新規設計の機器、部位などには使用しないのがよい」とされています。

ナットの高さは、本体スタイル1は最大値、附属書JAは基準寸法です(1種の高さは 2種・4種も同じ)。3種は薄いナット(いわゆる薄ナット)です。附属書JA の仕上げ程度「並」のナットは高さの許容差が ±(M8〜M36 で ±0.8〜1.0 mm)なので、この値より少し高いことがあります。

M14・M18・M22・M27 は、JIS B 1180・B 1181 本体では第2選択(表4)のサイズで、附属書JA では括弧付き(なるべく用いない)です。

六角穴付きボルトの頭部径 dk・頭部の高さ k は最大値です(dk はローレットの無い頭部の値で、ローレット付きはもう少し大きくなります)。

六角穴付きボルト用の座ぐり(穴径・径・深さ)は JIS B 1001・B 1176 の規定ではなく、頭部が面から出ないように設計でよく使われている参考値です。頭部径・頭部の高さに余裕を持たせています。

「工具のサイズからボルトを探す」は、この表の二面幅(本体・附属書JA)と六角レンチの値を逆に引いています。表に無いサイズ(M3 未満・M36 超)は出てきません。

03

図面指示の例(参考)

書き方

M12 ボルトの通し穴(2級)

φ13.5

M12 六角穴付きボルトの深座ぐり(参考値)

φ14 ⌴φ20↧13

現行: 穴の数は「×」、深座ぐりは記号 ⌴、深さは記号 ↧ で書きます。CADのフォントによっては ⌴・↧ が表示されないことがあります。

書き方の例です(参考)。記号の形や並べ方は、JIS B 0001(機械製図)や社内の製図ルールで確かめてください。深座ぐりの寸法(穴径を含む)は JIS B 1001・B 1176 の規定ではなく、設計でよく使われる参考値です。

04

寸法一覧

単位: mm。二面幅の( )は附属書JA(旧JIS)。M14・M18・M22・M27 は JIS本体で第2選択。行をタップするとそのサイズを選べます。

ボルト・ナット寸法一覧
ねじ二面幅六角レンチ穴 2級ざぐり径CAP座ぐり径CAP深さ
M35.52.53.496.53.3
M4734.51184.4
M5845.5139.55.4
M61056.615116.5
M8136920148.6
M1016(17)8112417.510.8
M12(選択中)18(19)1013.5282013
M1421(22)1215.5322315.2
M16241417.5352617.5
M182714(JIS B 1176 に無いサイズ)203929(JIS B 1176 に無いサイズ)19.5
M20301722433221.5
M2234(32)17(JIS B 1176 に無いサイズ)244635(JIS B 1176 に無いサイズ)23.5
M24361926503925.5
M274119(JIS B 1176 に無いサイズ)305543(JIS B 1176 に無いサイズ)29
M30462233624832
M3655273972——

† 六角穴付きボルトが JIS B 1176 に無いサイズ(ボルトの寸法は DIN 912 などの値)

解説・よくある質問

二面幅は、六角ボルトの頭や六角ナットの向かい合う平らな面の間の距離で、そのまま合うスパナ・メガネレンチのサイズになります。六角穴付きボルト(キャップボルト)は、六角穴の二面幅が六角レンチのサイズです。このページの数値は上の表(JIS B 1180・B 1181・B 1176・B 1001)から出しています。

M10 のスパナは 16 と 17 のどっち?

どちらもあります。JIS本体(ISOと同じ寸法)の M10 は 16 mm、旧JIS(JIS B 1180・B 1181 の附属書JA)の M10 は 17 mm です。二面幅が本体と旧JISで違うのは次の 4 サイズで、それ以外は同じです。

ねじJIS本体旧JIS(附属書JA)
M1016 mm17 mm
M1218 mm19 mm
M1421 mm22 mm
M2234 mm32 mm

頭が旧JIS、ナットがJIS本体という組み合わせもあり得るので、これらのサイズでは両方のスパナを持っていくと確実です。なお、旧JIS(附属書JA)は、規格の中で「将来廃止するので、新規設計の機器、部位などには使用しないのがよい」とされています。

スパナのサイズから、ボルトの太さ(M○○)を知るには?

二面幅から逆に引くと次のとおりです(単位 mm)。「旧JIS」と書いたものは附属書JAの二面幅で、JIS本体の同じサイズは別の二面幅です。上の「工具のサイズからボルトを探す」でも調べられます。

  • 5.5→ M3
  • 7→ M4
  • 8→ M5
  • 10→ M6
  • 13→ M8
  • 16→ M10
  • 17→ M10(旧JIS)
  • 18→ M12
  • 19→ M12(旧JIS)
  • 21→ M14
  • 22→ M14(旧JIS)
  • 24→ M16
  • 27→ M18
  • 30→ M20
  • 32→ M22(旧JIS)
  • 34→ M22
  • 36→ M24
  • 41→ M27
  • 46→ M30
  • 55→ M36

六角穴付きボルト(キャップボルト)に使う六角レンチのサイズは?

JIS B 1176 の六角穴の二面幅(六角レンチの呼び)は次のとおりです。

  • M3 → 2.5 mm
  • M4 → 3 mm
  • M5 → 4 mm
  • M6 → 5 mm
  • M8 → 6 mm
  • M10 → 8 mm
  • M12 → 10 mm
  • M14 → 12 mm
  • M16 → 14 mm
  • M20 → 17 mm
  • M24 → 19 mm
  • M30 → 22 mm
  • M36 → 27 mm

M18・M22・M27 は JIS B 1176 に無いサイズで、表の値は DIN 912 などのものです(M18 は 14 mm、M22 は 17 mm、M27 は 19 mm)。そのため同じ六角レンチを使うサイズがあり(例: 14 mm は M16 と M18)、レンチのサイズだけではボルトを決められません。

フランジのボルトを締めるには、何ミリのスパナが要る?

JIS B 2220 のフランジ(5K〜20K、10A〜300A)で使うボルトと、その二面幅は次のとおりです。六角ボルトなら頭とナットで2本(スタッドボルトなら両側のナットで2本)あると作業できます。

  • M10スパナ 16 mm(旧JIS 17 mm)

    5K 10A〜25A

  • M12スパナ 18 mm(旧JIS 19 mm)

    5K 32A〜65A、10K 10A〜20A、16K 10A〜20A、20K 10A〜20A

  • M16スパナ 24 mm

    5K 80A〜150A、10K 25A〜100A、16K 25A〜65A、20K 25A〜65A

  • M20スパナ 30 mm

    5K 175A〜300A、10K 125A〜225A、16K 80A〜100A、20K 80A〜100A

  • M22スパナ 34 mm(旧JIS 32 mm)

    10K 250A〜300A、16K 125A〜200A、20K 125A〜200A

  • M24スパナ 36 mm

    16K 250A〜300A、20K 250A〜300A

ボルトの長さは JISフランジ&ボルト長さ で計算できます。

ボルト穴の 1級・2級・3級 はどれを選べばいい?

JIS B 1001 のボルト穴径は、1級ほど小さく(ボルトとのすき間が少なく)、そのぶん穴位置の精度が要ります。3級ほど大きく、穴位置のずれに余裕があります。規格はどれを使うかまでは決めていませんが、迷ったら 2級(このツールの初期値)にしておくのが無難です。

4級は、規格の注に「主として鋳抜き穴に適用する」とある等級です(M3 以下には無い)。1級・2級・3級は ISO 273 の3つの等級に当たり、4級は ISO に無い JIS だけの等級です。

ねじ1級2級3級4級
M1010.5111213
M121313.514.515
M161717.518.520

単位 mm。JIS B 1001 の付表(ボルト穴径及びざぐり径の寸法)の値です。

ボルトを通す穴(ボルト穴)と、タップでめねじを切るための下穴は別物です。下穴は ねじ下穴径 で確かめてください(M10 並目のボルト穴 2級 は 11 mm ですが、下穴はずっと小さくなります)。

キャップボルト(六角穴付きボルト)の座ぐり寸法は?

頭が面から出ないようにする深座ぐりは、JIS B 1001(ボルト穴径及びざぐり径)にも JIS B 1176(六角穴付きボルト)にも決まった値がなく、設計でよく使われる参考値があります。このツールの値は次のとおりです(穴径 d1・座ぐり径 D・深さ H)。

  • M6穴 φ6.6・座ぐり φ11・深さ 6.5
  • M8穴 φ9・座ぐり φ14・深さ 8.6
  • M10穴 φ11・座ぐり φ17.5・深さ 10.8
  • M12穴 φ14・座ぐり φ20・深さ 13
  • M16穴 φ18・座ぐり φ26・深さ 17.5

たとえば M12 は頭部径 18 mm・頭部の高さ 12 mm に対して、座ぐり φ20・深さ 13 mm です。ワッシャーを入れるときは、その外径と厚さの分も見込んでください。

穴径 d1 も参考値です。M12・M14・M16 の d1(14・16・18 mm)は JIS B 1001 のボルト穴径のどの等級とも違います。通し穴を JIS B 1001 の等級に合わせたいときは、ボルト穴径(1級〜4級)の値を使ってください。

穴や座ぐりは図面にどう書く?

M10 の六角穴付きボルト4本の場合の書き方の例です(参考)。記号(⌴・↧)を使う現行の JIS B 0001 に沿った書き方と、文字で書く従来の書き方があります。

  • 記号: 4×φ11 ⌴φ17.5↧10.8
  • 文字: 4-φ11キリ φ17.5深ザグリ深さ10.8

⌴ は深座ぐり、↧ は深さを表します。六角ボルトを通すだけの穴(2級)なら「4×φ11」(従来は「4-φ11キリ」)。上の「図面指示の例」で、選んだサイズの文字をそのままコピーできます。記号の形や並べ方は、社内の製図ルールに合わせてください。

数値の作り方と確認の状況は編集方針・データの確認方法にまとめています。