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サクッとJIS機械設計・配管計算ツール

設計・換算

はめあい公差(JIS B 0401)

図示サイズと穴・軸の公差クラス(H7・g6 など)から、JIS B 0401 の上・下の許容差と最大・最小の寸法を求めます。穴と軸を組み合わせると、すきま・しめしろと、すきまばめ・中間ばめ・しまりばめのどれになるかも計算します。500 mm 以下の穴34・軸40クラスを収録し、値は ISO 286-1・-2:2010 と同じです。

  • JIS B 0401-1:2016
  • JIS B 0401-2:2016
01

条件

mm

ボタンは、相手のクラスと組むときに JIS がまず選ぶよう勧めるクラス(JIS B 0401-1 図12・図13 の枠内)。

02

結果

φ20 H7/g6 のはめあい

すきまばめすきま0.007〜0.041mm

軸穴の壁と軸の境目(○)を拡大した図穴 H7軸 g6+0.0210−0.007−0.020①②0 の線: 図示サイズ φ20 mm① 最小すきま 0.007 mm② 最大すきま 0.041 mm
0 の線が図示サイズ(φ20 mm)で、上ほど径が大きくなります。帯は穴・軸の径が入る範囲で、許容差に合わせて同じ目盛りで描いています。上の断面は模式図です。

穴 H7(表6、18 を超え 30 以下の区分)

上・下の許容差 ES・EI
20H7上の許容差+0.021下の許容差0許容範囲20.000〜20.021 mm
基本サイズ公差 IT7
0.021mm

軸 g6(表21、18 を超え 30 以下の区分)

上・下の許容差 es・ei
20g6上の許容差−0.007下の許容差−0.020許容範囲19.980〜19.993 mm
基本サイズ公差 IT6
0.013mm

JIS B 0401-2:2016(製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第2部:穴及び軸の許容差並びに基本サイズ公差クラスの表) 表6 穴に対する許容差(H)・表21 軸に対する許容差(g) 準拠(ISO 286-2:2010 と同じ値)

JIS B 0401-1:2016(製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第1部:サイズ公差,サイズ差及びはめあいの基礎) 3.3.3・附属書B B.2 の定義と式で計算

計算ロジック

上・下の許容差は、JIS B 0401-1 の表1(基本サイズ公差 IT)と表2〜表5(基礎となる許容差・Δ値)から計算しています。計算した値は、JIS B 0401-2 の表と同じです。

穴 H7: IT7 = 21 μm(表1、18 を超え 30 以下)

EI = 0 μm(H は 0)

ES = EI + IT = 0 + 21 = +21 μm

軸 g6: IT6 = 13 μm(表1、18 を超え 30 以下)

es = −7 μm(表4 g)

ei = es − IT = −7 − 13 = −20 μm

すきまばめ(附属書B B.2 の式)

穴の最小 − 軸の最大 = EI − es = 0 − (−7) = +7 μm

穴の最大 − 軸の最小 = ES − ei = +21 − (−20) = +41 μm

穴の最小 − 軸の最大 が 0 以上なので、すきまばめになります。最小すきま 0.007 mm、最大すきま 0.041 mm です。

はめあいの種類は JIS B 0401-1 の 3.3.3.1〜3.3.3.3 の定義どおりに判定します。穴の最小が軸の最大以上ならすきまばめ、穴の最大が軸の最小以下ならしまりばめ、どちらでもなければ中間ばめです。

IT
基本サイズ公差(表1)
ES・EI
穴の上・下の許容差
es・ei
軸の上・下の許容差
Δ
表3 の Δ値(IT8 以下の K・M・N と、IT7 以下の P・R・S に足す)

表示は mm の小数3桁で、JS・js の 0.5 μm の端数が出るときだけ4桁にしています。

解説・よくある質問

すきま・しめしろはどう読む?

穴の径から軸の径を引いた値がプラスならすきま、マイナスならマイナスを外した値がしめしろになります。最小すきまは「穴の最小 − 軸の最大」、最大すきまは「穴の最大 − 軸の最小」で、許容差で書くと EI − es と ES − ei です(JIS B 0401-1 附属書B B.2)。

例えば φ36 H7/n6 は、最大すきま 0.008 mm・最大しめしろ 0.033 mm の中間ばめです(φ36 H7/n6 で計算)。組み立てたときに、すきまになるかしめしろになるかは、実物の寸法で決まります。

すきまばめ・中間ばめ・しまりばめは、どう判定する?

はめあいの種類は JIS B 0401-1 の 3.3.3.1〜3.3.3.3 の定義どおりに判定します(判定の式は「計算ロジック」)。

JIS B 0401-1 の図12 は H7/p6 を「しまりばめ」の列に置いていますが、3 mm 以下では最大すきま 0.004 mm・最大しめしろ 0.012 mm の中間ばめになります(φ3 H7/p6 で計算)。H6/n5 も 3 mm 以下は中間ばめです(最大すきま 0.002 mm・最大しめしろ 0.008 mm)。3 mm を超え 6 mm 以下の H7/p6 は、穴の最大と軸の最小がちょうど同じで(差 0 mm)、定義の「以下」に当たるのでしまりばめになります。

古い資料の JS7 が ±0.010 になっているのは?

2016年版の JIS B 0401-2 は、JS・js を ±IT/2 のまま 0.5 μm まで書いています。18 mm を超え 30 mm 以下の JS7 は IT7 = 0.021 mm なので +0.0105/−0.0105 mm になります(表7。φ20 JS7 で計算)。

旧版の書き方の資料には、この 0.5 μm を切り捨てた ±0.010 mm が載っているものがあります。このツールの値は2016年版の表と同じです。旧版の丸め方の決まりそのものは、旧版の規格票では確かめていません。

古い資料の「基準寸法」は?

旧版の「基準寸法」は、2016年版の JIS B 0401 では「図示サイズ」です。このツールも2016年版の言い方で、「図示サイズ」と書いています。

記号は、穴の上・下の許容差が ES・EI、軸が es・ei、基本サイズ公差(公差の幅)が IT です。H7 の「H」は基礎となる許容差の記号、「7」は基本サイズ公差の等級(IT7)を表します。

500 mm を超える寸法や、T7・x6 などのクラスは?

収録は図示サイズ 500 mm 以下で、条件の欄で選べる穴 34・軸 40 クラスです。500 mm を超える寸法と、ほかのクラスは値を出しません。ほかのクラスを指定したときは、同じ文字の表が JIS B 0401-2 にあれば、その表の番号だけを出します。

B11・b9・b11・N9 は 1 mm 以下の図示サイズには使いません(JIS B 0401-1 の表2〜表4 の注)。1 mm を超えれば、3 mm 以下の行の値を出します。

ISO 286 との関係は?

JIS B 0401-1・-2(2016年版)は、ISO 286-1・-2(2010年版)を技術的内容と構成を変えずに作った規格で、対応の程度は IDT(一致)です。許容差の値も ISO と変わりません。ISO 286(2010年版)で指示された図面の H7・g6 も、このツールの値で確かめられます。

この数値の確かめ方

基本サイズ公差と基礎となる許容差(JIS B 0401-1:2016 表1〜表5 の557値)は、規格票の表を2回読み取って照合し、一致しました。そこから計算した上・下の許容差(穴34・軸40クラスの2,056値)も、JIS B 0401-2:2016 の表と全数が一致しています(2026年10月)。メーカーの公開資料とも見比べ、サイトの値の誤りは見つかっていません。

ページの更新日

照合の中身を見る

規格票の表との照合

  • JIS B 0401-1:2016 表1: 基本サイズ公差 IT5〜IT11 の91値(500 mm 以下の13区分)
  • JIS B 0401-1:2016 表2・表3: 穴の基礎となる許容差 B〜S と Δ値の259値
  • JIS B 0401-1:2016 表4・表5: 軸の基礎となる許容差 b〜s の207値
  • JIS B 0401-2:2016 表2〜表12・表17〜表28: 穴34・軸40クラスの上・下の許容差2,056値(第1部の値から計算した値と全数を比べた)

第1部の表は拡大の仕方を変えて2回読み取り、プログラムで突き合わせました。食い違いは0件です。第2部の表は1回読み取り、計算した値と突き合わせました(画面の値の元は、2回読んだ第1部の表です)。250 mm を超え 315 mm 以下の M6 は、表2 の注b) のとおり上の許容差を −9 μm にしています(第2部 表9 の印刷も同じ)。

キー溝(JIS B 1301)の付表の H9・D10・N9・Js9・P9・h9・h11 とも、416欄がすべて一致しました。

規格票の表は2回、別々に読み取って比べ、判定はすべて一致しています。このツールの値は、JISC の JIS 検索や購入した規格票ではまだ照らし合わせていません。照合に使った資料と、JISC の JIS 検索で抜き取って確かめた範囲は、編集方針に書いています。

メーカー・業界団体の資料との見比べ(2026年10月11日)

JIS B 0401(はめあい): 一致(一方の表の J7 の 3〜6 mm は資料側の誤り。もう一方の表の JS7・js7 で IT が奇数の8欄は、旧版の書き方のため比べていない)

伝動機器メーカーの「はめあい公差一覧表(JIS B 0401 抜粋)」(2016年版の値)と、工具メーカーの「はめあいの寸法許容差(JIS B0401抜粋)」(旧版の用語)

見比べた範囲: 伝動機器メーカーの表は 3〜500 mm の24行・618欄、工具メーカーの表は 0〜250 mm の10区分・392欄(穴・軸の上・下の許容差)

食い違った値は、一方の表の J7 の 3〜6 mm(下の許容差が無い)で、資料側の誤りでした。サイトの値は直していません。

見比べたのはメーカーや業界団体などが公開している資料で、発行元の名前は載せていません。発行元がこのサイトを確認・推奨しているものではありません。

自動テストで確かめていること

第2部の表から読み取った値は、自動テストに入れてあります。第1部の値から計算した上・下の許容差と、2,056値すべてが一致することを確かめています。本文の例(90 F7・28 P9・20 K7・φ36 H7/n6 など)も既知の値としてテストし、キー溝(JIS B 1301)の付表の416欄とも毎回突き合わせます。

規格の値ではないもの・未確認のもの

すきま・しめしろと、はめあいの種類(すきまばめ・中間ばめ・しまりばめ)は、JIS B 0401-1 の 3.3.3 の定義と附属書B B.2 の式で計算した値です。図12 の列とは、3 mm 以下の H7/p6・H6/n5 で違います(図12 ではしまりばめの列、定義では中間ばめ)。

条件の欄のボタンは、図12・図13 で枠の付いた組です(本文 5.3.4 は、はめあいをまずこの中から選ぶよう勧めています)。枠はあるが太字でない4組(H10/d9・H10/h9・E9/h8・H9/h8)も、枠の中にあるので入れています。

「ISO 286-1・-2:2010 と同じ値」は、JIS B 0401-1・-2 の序文と適用範囲の注記(技術的内容と構成を変えずに作った規格で、対応の程度は IDT)によります。ISO の原文は未確認です。

自分で確かめるには

このツールの値は、JIS B 0401-1 の表1〜表5 と、JIS B 0401-2 の表2〜表12・表17〜表28で確かめられます。規格原文を読める所は、下の参照規格の欄にあります。

サイト全体の確かめ方と未確認の項目は、編集方針・データの確認方法にまとめています。