鋼材
鋼板(鉄板)の寸法・重量
鉄板(鋼板)の重量を、規格の計算方法で出します。熱間圧延の鋼板は JIS G 3193 の表12、SPCC などの冷間圧延鋼板は JIS G 3141 の表25 によります。厚さ・幅・長さ・枚数を入れると、単位質量 kg/m²・面積・1枚の質量・総質量が分かります。3×6(サブロク)・4×8・5×10 の定尺はボタンで選べます。規格の標準厚さ・標準寸法かどうかと、冷間圧延では厚さの許容差も出します。
- JIS G 3193:2019
- JIS G 3141:2017
条件
定尺(幅×長さ)
3×6(サブロク)・4×8(シハチ)・5×10(ゴトー)は現場の呼び方で、JIS の呼び方ではありません。
結果
総質量(鋼板 9×1219×2438)
210kg
- 単位質量
- 70.65kg/m²
- 面積
- 2.972m²
- 1枚の質量
- 210kg
厚さ・幅・長さとも、表1〜表3 の標準寸法です。
4×8(シハチ)は、幅 1219 mm × 長さ 2438 mm(4 ft × 8 ft)の現場の呼び方で、JIS の呼び方ではありません。
鋼板(鋼帯からの切板を除く)の幅は 914 mm、1219 mm、または 1400 mm 以上です(表2 の下の文)。鋼帯と鋼帯からの切板は、幅 2000 mm 以下(表2 の下の文)・厚さ 12.7 mm 以下(表1 の下の文)で、表3 の長さは当てはめません。
JIS G 3193:2019(熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差) 表1〜表3(標準厚さ・標準幅・鋼板の標準長さ) の標準寸法
JIS G 3193:2019(熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差) 表12 質量の計算方法 の順序と丸めで計算した計算質量(規格の表に質量の値は無い)
2019年版の規格票の表と照合した値です。2025年版が発行されています。2025年版の改正原案(日本鉄鋼連盟の公表資料)とは、載せている表の値が全欄同じでした。2025年版の規格票とは未照合です。出典: JIS G 3193 改正原案(日本鉄鋼連盟、2024年12月)(PDF・新しいタブで開く)
計算質量は呼称寸法から出した値で、厚さの許容差の分は含みません。縞鋼板(チェッカープレート)の質量はメーカーの規格で、このツールの対象外です。
標準厚さ・標準幅・標準長さの一覧と、厚さごとの単位質量は鋼板の寸法表にまとめています。
計算ロジック
JIS G 3193 は、鋼板の質量を通常は計算質量とし、表12(質量の計算方法)の順序で計算して、そのつど JIS Z 8401 の規則A で丸めると決めています(ちょうど中間は偶数側)。寸法は呼称寸法を使います。
単位質量 = 7.85 × 9 = 70.65 → 有効数字4桁で 70.65 kg/m²
面積 = 1.219 × 2.438 = 2.971922 → 有効数字4桁で 2.972 m²
1枚の質量 = 70.65 × 2.972 = 209.9718 → 有効数字3桁で 210 kg
総質量 = 210 × 1 = 210 → kg の整数で 210 kg
規格の表に質量の値は無く、どれも表12 の方法による計算値です。ちょうど中間になる厚さ(2.5・4.5・13・25・45 mm など)では、単位質量の最後の桁が四捨五入した値と違います。メーカーの質量表と合わないことがあります(4.5 mm は 35.325 → 35.32)。
- 7.85
- 基本質量(厚さ 1 mm・面積 1 m² の質量 [kg]。鋼の密度 7.85 g/cm³ に当たる)
- 厚さ・幅・長さ
- 呼称寸法(幅・長さは m に直して掛ける)
定尺の1枚の質量(厚さ 9 mm)
今の厚さで、定尺3つの面積と1枚の質量を計算しています(表12 の順序。計算値)。行を押すと、その幅と長さで計算します。
| 定尺 | 幅×長さ | m² | 1枚 kg |
|---|---|---|---|
| 3×6サブロク | 914×1829 | 1.672 | 118 |
| 4×8シハチ(選択中) | 1219×2438 | 2.972 | 210 |
| 5×10ゴトー | 1524×3048 | 4.645 | 328 |
厚さごとの単位質量は寸法表の単位質量の一覧にあります。
寸法表を一覧で見る
解説・よくある質問
JIS G 3193 は、熱間圧延の鋼板(鉄板)と鋼帯の標準寸法と、質量の計算方法を決めた規格です。標準厚さは 1.2〜50.0 mm の44種類、標準幅は 600〜3048 mm の37種類、鋼板の標準長さは 1829〜12192 mm の12種類あります。規格に質量の表は無く、重さは表12 の順序で計算します。このツールは表に無い寸法でも同じ方法で計算し、標準寸法かどうかを結果に書きます。
冷間圧延鋼板(SPCC など)は、切り替えで JIS G 3141 の値にできます。標準厚さは表14 の 0.4〜3.2 mm の18種類で、標準幅・標準長さの表はありません。重さは表25 の順序で計算し、厚さの許容差は表15・表16 の値を出します。
鉄板の重さ(kg)はどう計算する?
JIS G 3193 の表12 では、単位質量 = 7.85 × 厚さ(kg/m²。有効数字4桁)、面積 = 幅(m) × 長さ(m)(m²。有効数字4桁)、1枚の質量 = 単位質量 × 面積(有効数字3桁。1 000 kg を超えれば kg の整数)、総質量 = 1枚の質量 × 枚数(kg の整数)の順に計算します。厚さ 9 mm の 4×8 なら、70.65 kg/m² × 2.972 m² で1枚 210 kg。3枚で 630 kg です。
サブロク・シハチ・ゴトーは何 mm?
3×6(サブロク)は 914×1829、4×8(シハチ)は 1219×2438、5×10(ゴトー)は 1524×3048 mm です(幅×長さ)。3 ft × 6 ft のようにフィートの寸法を mm にした値で、どれも JIS G 3193 の標準幅(表2)と標準長さ(表3)にあります。サブロクなどは現場の呼び方で、JIS の呼び方ではありません。
計算した重さが、メーカーの重量表と少し違うのはなぜ?
最後の桁の違いは、丸め方で起きることがあります。JIS G 3193 の丸めは JIS Z 8401 の規則A で、ちょうど中間は偶数側に丸めます。厚さ 4.5 mm の単位質量は 7.85 × 4.5 = 35.325 で、規則A で丸めると 35.32 です(四捨五入なら 35.33)。標準厚さでは、2.5・2.9・4.5・13・17・25・45 mm の7つで単位質量がちょうど中間になります。面積や1枚の質量を丸めずに掛けた表とも、最後の桁が違うことがあります。
1000×2000(メーターサイズ)は JIS の標準寸法?
幅 1000 mm は表2 にありますが、鋼帯と鋼帯からの切板に当てはめる幅です。鋼帯と切板の範囲は、表2 の下の文で幅 2000 mm 以下、表1 の下の文で厚さ 12.7 mm 以下と決まっています。鋼板(鋼帯からの切板を除く)の幅は 914 mm、1219 mm、または 1400 mm 以上で、長さ 2000 mm は表3 にありません。ツールでは、表に無い寸法も同じ計算方法で重さを出します。
括弧の付いた厚さ(2.6・2.9・17・30)は?
表1 の (2.6)・(2.9)・(17.0)・(30.0) は括弧付きの厚さで、注 a) に「括弧以外の標準厚さの適用が望ましい」とあります。どれも標準厚さの一つで、重さの計算方法はほかの厚さと同じです。
SPCC(冷延鋼板)の厚さと重さは?
SPCC などの冷間圧延鋼板は JIS G 3141 で、標準厚さは表14 の 0.4・0.5・0.6・0.7・0.8・0.9・1.0・1.2・1.4・1.6・1.8・2.0・2.3・2.5・(2.6)・2.8・(2.9)・3.2 mm です。幅 600 mm 以上で冷間圧延するものの標準で、標準幅・標準長さは決まっていません。重さの計算の順序は JIS G 3193 と同じで、1枚の質量に「1 000 kg を超えれば kg の整数」の決まりが無い点だけが違います。厚さ 1.6 mm の 4×8 なら、12.56 kg/m² × 2.972 m² で1枚 37.3 kg です。厚さの許容差は、表15 の幅 1 000 以上 1 250 未満 の欄で ±0.12 mm です。
縞鋼板(チェッカープレート)やステンレスの板の重さは出せる?
このツールでは、どちらも出せません。縞鋼板の質量は、突起の分を足したメーカーの規格の値です。JIS G 3193 の表にはありません。ステンレス鋼板は密度が違い、規格も別になります。このツールの重さは、JIS G 3193・G 3141 の基本質量 7.85(鋼)による値です。
この数値の確かめ方
熱間圧延の鋼板の標準厚さ・標準幅・標準長さ(JIS G 3193:2019 表1〜表3 の93値)と質量の計算方法(表12)は規格票の表と照合して一致し、2025年版の改正原案とも全部同じでした(2026年10月)。冷間圧延鋼板の標準厚さ・厚さの許容差(JIS G 3141:2017 表14〜表16 の121値)と質量の計算方法(表25)も規格票の表と照合して一致し、2021年版の改正原案とも値が同じでした(2026年11月)。規格に質量の表は無く、重さは表12・表25 の順序で計算した値で、定尺の寸法と丸めの順序、冷間圧延鋼板の厚さの許容差は鉄鋼メーカーの公開資料とも見比べています。
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規格票の表との照合
JIS G 3193:2019 表1(標準厚さ)の44値(括弧付きの4つを含む)、表2(標準幅)の37値、表3(鋼板の標準長さ)の12値と、表の下の文(鋼帯と鋼帯からの切板の範囲、鋼板に当てはめる幅、表3 を当てはめない切板)
表12(質量の計算方法)の7行 × 3列(基本質量 7.85、単位質量と面積は有効数字4桁、1枚の質量は3桁で 1 000 kg を超えれば kg の整数、総質量は kg の整数、丸めは JIS Z 8401 の規則A)
表は2回、切り抜き方を変えて別々に読み取り、表1〜表3 の93値と表12 の21欄をプログラムで突き合わせました。食い違いは0件です。鉄鋼の業界団体が公開している 2025年版の改正原案の文字とも、93値と表12 の数値の定めが同じでした。
JIS G 3141:2017 表14(標準厚さ)の18値(括弧付きの2つを含む)と表の中の文、表15(厚さの許容差A)の55欄、表16(厚さの許容差B)の48欄、表25(質量の計算方法)の20項目、表1 の適用厚さと、本文の箇条7・8.2・10.1・10.2 の文
JIS G 3141 も、規格票の表を2回、別々に読み取って突き合わせました。表14〜表16・表25 の142キーで、印刷どおりの文字の食い違いは0件です。2021年版の改正原案とは、表14 の18値(括弧を除く)、表15 の55欄、表16 の48欄、表25 の13項目が同じでした。
規格票の表は2回、別々に読み取って比べ、判定はすべて一致しています。このツールの値は、JISC の JIS 検索や購入した規格票ではまだ照らし合わせていません。照合に使った資料と、JISC の JIS 検索で抜き取って確かめた範囲は、編集方針に書いています。
メーカー・業界団体の資料との見比べ
JIS G 3193(鋼板): 一致(製品案内の質量表は縞鋼板のメーカー規格の値で、JIS の表ではないので、定尺の寸法と丸めの順序だけを見比べた)
鉄鋼の業界団体が公開している改正原案(2025年版の原案)と、鉄鋼メーカーの熱延鋼板の製品案内(2022年4月版。縞鋼板の質量表)
2026年10月31日に見比べた範囲: 改正原案とは、表1〜表3 の標準厚さ・標準幅・標準長さの93値と、表12 の質量の計算方法(基本質量 7.85、桁の決まり)。製品案内とは、定尺 3×6・4×8・5×10 の幅と長さ(914×1829・1219×2438・1524×3048)と、1枚の質量の丸めの順序(面積を有効数字4桁、1枚を3桁)
JIS G 3141(冷間圧延鋼板及び鋼帯。SPCC など): 一致(資料側の誤りの2欄を除く)。改正原案とは233欄のうち229欄が同じで、違う4欄は版の違い(表1 の SPCC・SPCD・SPCE の適用厚さの上限が 3.2 から 6.0 に、表5 の SPCG の 2.5 以上の伸びが「—」から「47 以上」に)。メーカー2社のカタログは、SPCG の 2.5 以上の伸びをどちらも「—」にしている
鉄鋼の業界団体が公開している改正原案(2021年版の原案。2020年12月の委員会資料)と、鉄鋼メーカー2社の冷延鋼板のカタログ(2022年3月版、2024年9月版。どちらも JIS G 3141 の値の表を載せている)
2026年11月8日に見比べた範囲: 改正原案とは、表1 の適用厚さ5欄、表4 の化学成分20欄、表5 の引張強さ・伸び42欄、表6 の4欄、表7・表8 の8欄、表26 の10欄、表JA.1 の10欄、表14 の標準厚さ18値、表15 の55欄、表16 の48欄、表25 の13項目(計233)。メーカー1社とは表5・表6・表7・表8・表26・表15 の107欄、もう1社とは表4・表5・表6・表JA.1・表7・表8・表15・表16 の179欄(メーカーが「JIS で規定されていない」と書いた表15 の6欄は比べていない)
改正原案(JIS G 3193・G 3141 の2つ)は、JIS の原案を作った業界団体の公表資料です。結果の欄の「出典」から開けます(団体名もそこに出しています)。冷延鋼板のカタログは、JIS G 3141 の表15・表16 を載せたものと見比べました。
見比べたのはメーカーや業界団体などが公開している資料で、発行元の名前は載せていません。発行元がこのサイトを確認・推奨しているものではありません。
自動テストで確かめていること
- 照合した印刷どおりの値(表1〜表3 の93値と括弧の4つ、表題と表の下の文、表12 の計算の定め)と、サイトのデータが全部同じこと
- 表1〜表3 が昇順で重なりが無く、定尺 3×6・4×8・5×10 の幅と長さが表2・表3 にあり、フィート × 304.8 mm を四捨五入した値と同じこと
- 単位質量・面積・1枚の質量・総質量を表12 の順序と規則A で整数のまま計算し、照合の記録の計算値(標準厚さ44値の単位質量、定尺の21の計算例)と同じになること。ちょうど中間になる7つの厚さ(2.5 mm の 19.625 → 19.62 など)は偶数側
- 1枚の質量が 1 000 kg を超えるときは kg の整数(50 mm の 4×8 は 1 167 kg)、総質量は丸めた1枚の質量 × 枚数を kg の整数にすること
- JIS G 3141 の表14・表15・表16・表25 の142キーを、データから印刷どおりの文字に作り直して全数で比べること。許容差の文字と μm の数、厚さ・幅の区分の言葉(以上・未満)と数が合い、区分が重ならずに続くこと
- 冷間圧延の質量は表25 の順序で、1枚の質量が 1 000 kg を超えても有効数字3桁のままにすること(表12 との違いはここだけ)。厚さ・幅の境目は「以上」の側の欄を引き、「—」の欄は「規定なし」と出すこと
規格の値ではないもの・未確認のもの
JIS G 3193 は 2025年版が発行されています。値を照合したのは 2019年版の規格票で、2025年版の規格票とは照合していません。改正原案と見比べただけです。
JIS G 3141 は 2021年版が現行とみられます(規格の書誌は未確認)。値を照合したのは 2017年版の規格票で、2021年版の規格票とは照合していません。2021年版の改正原案では、標準厚さの 2.6・2.9 の括弧が外れ、許容差の区分の言葉の両端(「0.10 以上 0.25 未満」「3.15 以上 6.00 以下」など)が書き足されています。値は同じです。
JIS G 3193・G 3141 に質量の表はありません。単位質量・1枚の質量・総質量は、どれも表12・表25 の順序で出した計算値です。実物の質量とは、厚さなどの許容差の分だけ違うことがあります(G 3193 の許容差の表4〜表11 は載せていません)。
JIS G 3141 には標準幅・標準長さの表がありません。幅・長さの許容差、平たん度、横曲がり(表17〜表24)は読んでおらず、載せていません。表15・表16 のどちらによるかは本文に決まりが無く、注記(参考)の「通常」の使い分けだけなので、両方の欄を出しています。
厚さ・幅・長さの全部の値は、改正原案と見比べています(JIS G 3193 の値を載せたメーカーや団体の公開表は見つかっていません)。
3×6(サブロク)・4×8(シハチ)・5×10(ゴトー)は現場の呼び方で、JIS の文にはありません。表に無い寸法も表12・表25 の方法で計算しますが、規格の標準寸法ではありません。
自分で確かめるには
このツールの値は、JIS G 3193 の表1・表2・表3・表12、JIS G 3141 の表14・表15・表16・表25で確かめられます。規格原文を読める所は、下の参照規格の欄にあります。
サイト全体の確かめ方と未確認の項目は、編集方針・データの確認方法にまとめています。