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設計・換算

形鋼・角パイプ・平鋼の寸法・重量(H形鋼・山形鋼・溝形鋼・I形鋼・軽量形鋼)

JIS G 3192 の H形鋼・山形鋼(等辺・不等辺)・溝形鋼・I形鋼、JIS G 3466 の角形鋼管(角パイプ)、JIS G 3194 の平鋼(フラットバー)、JIS G 3350 の軽量形鋼(リップ溝形鋼・Cチャンなど6種類)の規格の寸法・断面積・単位質量の一覧です。どの種類も、1本の長さと本数から計算質量を出します。断面の図には寸法の位置も示す。

  • JIS G 3192:2014
  • JIS G 3466:2018
  • JIS G 3194:2020
  • JIS G 3350:2017
01

条件

規格

JIS G 3192 の H形鋼・山形鋼・溝形鋼・I形鋼

種類

H-200×100×5.5×8(シリーズ 200×100・表15)

mm
本

標準長さは 6.0〜13.0 m の 1 m おき(JIS G 3192 表2)。

02

結果

総質量(H-200×100×5.5×8)

125kg

1本 125 kg(20.9 kg/m × 6 m)
B 100H 200t1 5.5t2 8r 8
t1 は高さの中央、t2 はフランジの端から B/4 の位置の厚さです。r はウェブとフランジの隅の丸みの半径。模式図です。形と比率は実物どおりではありません。
断面積
26.67cm²
単位質量
20.9kg/m
r(隅の丸み)
8mm
シリーズ(表15)
200×100

シリーズ 200×100 には 198×99×4.5×7(*) もあります。同じシリーズの H形鋼は、内法高さ H − 2t2 が同じです(表15 の注a)。

JIS G 3192:2014(熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差) 表15 H形鋼の標準断面寸法,断面積,単位質量及び断面特性 の寸法・断面積・単位質量

JIS G 3192:2014(熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差) 表6 質量の計算方法 の順序と丸めで計算した計算質量

2014年版の規格票の表と照合した値です。2024年11月20日に 2024年版が発行されています。2021年版・2024年版の改正原案(日本鉄鋼連盟の公表資料)とは、載せている表の値が全欄同じでした。2024年版の規格票とは15か所を抜き取りで見比べ、すべて一致(JISC の JIS 検索、2026年10月)。出典: JIS G 3192 改正原案(日本鉄鋼連盟、2024年7月)(PDF・新しいタブで開く)、JIS G 3192 改正原案(日本鉄鋼連盟、2020年12月)(PDF・新しいタブで開く)

注文者が求めたときの質量の許容差は、厚さ 10 mm 未満で ±5 %、10 mm 以上で ±4 %です(表7)。この寸法は厚い方の t2 が 8 mm なので ±5 %。同じ寸法の一組(1 t 以上。1 t 分が10本未満なら10本以上)に当てはめます。

計算質量は鋼の断面積から出した値で、めっき・塗装の分は含みません。

計算ロジック

JIS G 3192 は、質量を通常は計算質量とし、表6(質量の計算方法)の順序で計算して、そのつど JIS Z 8401 の規則A で丸めると決めています。表示している断面積・単位質量は表の値で、次の式で同じ値になることを確かめています。

断面積 = t1(H − 2t2) + 2Bt2 + 0.858r²

5.5 × (200 − 2 × 8) + 2 × 100 × 8 + 0.858 × 8² = 2666.912 mm²
× 1/100 = 26.66912 → 有効数字4桁で 26.67 cm²

単位質量 = 0.785 × 26.67 = 20.93595 → 有効数字3桁で 20.9 kg/m

1本の質量 = 20.9 × 6 = 125.4 → 有効数字3桁で 125 kg

総質量 = 125 × 1 = 125 → kg の整数で 125 kg

単位質量 × 総延長(20.9 × 6 = 125.4 kg)とは、丸める順序の分だけ違うことがあります。

H・B
高さ・幅 [mm]
t1・t2
ウェブ・フランジの厚さ [mm]
r
隅の丸みの半径 [mm]
0.785
基本質量(断面積 1 cm²・長さ 1 m の質量 [kg]。鋼の密度 7.85 g/cm³ に当たる)
03

寸法表(H形鋼)

単位: 寸法は mm。質量は単位質量(kg/m)です。行を押すと、その寸法で計算します。 * は汎用品以外(表15 の注c)。

H形鋼の寸法・断面積・単位質量
寸法断面積cm²質量kg/m
100×50×5×7r 811.859.30
100×100×6×8r 821.5916.9
125×60×6×8r 816.6913.1
125×125×6.5×9r 830.0023.6
150×75×5×7r 817.8514.0
148×100×6×9r 826.3520.7
150×150×7×10r 839.6531.1
175×90×5×8r 822.9018.0
175×175×7.5×11r 1351.4340.4
*198×99×4.5×7r 822.6917.8
200×100×5.5×8r 8(選択中)26.6720.9
194×150×6×9r 838.1129.9
200×200×8×12r 1363.5349.9
*248×124×5×8r 831.9925.1
250×125×6×9r 836.9729.0
244×175×7×11r 1355.4943.6
250×250×9×14r 1391.4371.8
*298×149×5.5×8r 1340.8032.0
300×150×6.5×9r 1346.7836.7
294×200×8×12r 1371.0555.8
300×300×10×15r 13118.593.0
*346×174×6×9r 1352.4541.2
350×175×7×11r 1362.9149.4
340×250×9×14r 1399.5378.1
350×350×12×19r 13171.9135
*396×199×7×11r 1371.4156.1
400×200×8×13r 1383.3765.4
390×300×10×16r 13133.3105
400×400×13×21r 22218.7172
*414×405×18×28r 22295.4232
*428×407×20×35r 22360.7283
*458×417×30×50r 22528.6415
*498×432×45×70r 22770.1605
*446×199×8×12r 1382.9765.1
450×200×9×14r 1395.4374.9
440×300×11×18r 13153.9121
*496×199×9×14r 1399.2977.9
500×200×10×16r 13112.388.2
*482×300×11×15r 13141.2111
488×300×11×18r 13159.2125
*596×199×10×15r 13117.892.5
600×200×11×17r 13131.7103
*582×300×12×17r 13169.2133
588×300×12×20r 13187.2147
*594×302×14×23r 13217.1170
*692×300×13×20r 18207.5163
700×300×13×24r 18231.5182
*792×300×14×22r 18239.5188
800×300×14×26r 18263.5207
*890×299×15×23r 18266.9210
900×300×16×28r 18305.8240
*912×302×18×34r 18360.1283
*918×303×19×37r 18387.4304

JIS G 3192:2014(熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差) 表15 H形鋼の標準断面寸法,断面積,単位質量及び断面特性 の寸法・断面積・単位質量

この数値の確かめ方

形鋼の寸法・断面積・単位質量(JIS G 3192:2014 表8・表9・表11・表12・表15 の142行・941欄)は、規格票の写しの表と照合して一致し、2021年版・2024年版の改正原案とも全欄が同じでした(2026年10月)。角形鋼管(JIS G 3466:2018 表5・表6 の112行・961欄)・平鋼(JIS G 3194:2020 表6 の229行・916欄)・軽量形鋼(JIS G 3350:2017 表5〜表10 の91行・455欄)も写しの表と照合して一致し、改正原案とは角形鋼管の1欄を除いて同じでした(違う1欄は原案の値を載せています)。鉄鋼メーカーと建材メーカーの資料とも見比べ(H形鋼の28行、角形鋼管の55行、平鋼の210行、軽量形鋼の63行)、サイトの値の誤りは見つかっていません。

ページの更新日

照合の中身を見る

規格票の写しとの照合

  • JIS G 3192:2014 表15(H形鋼): 53行のシリーズ・H×B(* 印の20行を含む)・t1・t2・r・断面積・単位質量の371欄
  • JIS G 3192:2014 表8(等辺山形鋼): 40行・240欄。表9(不等辺山形鋼): 13行・78欄
  • JIS G 3192:2014 表11(I形鋼): 20行・140欄。表12(溝形鋼): 16行・112欄
  • JIS G 3192:2014 表6(質量の計算方法)の56欄、表2(標準長さ)の8値、表7(質量の許容差)の2行と適用の文
  • JIS G 3466:2018 表5(正方形): 53行の A×B・t・単位質量と、参考の断面積・断面二次モーメント・断面係数・断面二次半径の371欄。表6(長方形): 59行・590欄。7.1 の標準長さ4値
  • JIS G 3194:2020 表6(平鋼): 229行の厚さ・幅・断面積・単位質量の916欄。表1〜表3(標準厚さ・標準幅・標準長さ)の32値
  • JIS G 3350:2017 表5〜表10(軽溝形鋼31行・軽Z形鋼7行・軽山形鋼6行・リップ溝形鋼37行・リップZ形鋼2行・ハット形鋼8行): 呼び名・寸法・t・断面積・単位質量の455欄。表11(標準長さ)の7値

表は2人が切り抜き方を変えて別々に読み、JIS G 3192 は1,010欄、JIS G 3466 は965欄、JIS G 3194 は948欄、JIS G 3350 は462欄をプログラムで突き合わせました。食い違いはどれも0件です。表9 の表題は、2014年版では「不等辺形鋼の…」と印刷されています(2024年版の改正原案で「不等辺山形鋼の…」に直っています)。

鉄鋼の業界団体が公開している改正原案2つ(2021年版・2024年版の原案)の文字とも、5表の941欄がすべて同じでした。

JIS G 3466 の 2025年版の改正原案とは、961欄のうち960欄が同じでした。違うのは表6 の 400×200×12.0 の断面二次半径 iY で、写しの印刷は 8.23、原案は 8.28。同じ行の IY と断面積から計算すると 8.28 になるので、原案の値を載せています。

JIS G 3194 の 2024年版の改正原案とは表6 の916欄と表1〜表3 の32値が、JIS G 3350 の 2021年版の改正原案とは表5〜表10 の455欄と表11 の7値が、すべて同じでした。

照合に使ったのは、インターネットで公開されている規格票の写しです。表は2回、別々に読み取って比べ、判定はすべて一致しています。写しは日本産業標準調査会(JISC)が公開しているものではありません。JISC の JIS 検索では、JIS G 3192 の 2024年版を15か所抜き取りで見比べ、すべて一致しました(断面積・単位質量の10か所と、表9 の表題、表6 の H形鋼の式と質量の桁数、表7 の質量の許容差2か所)。JIS G 3466・G 3194・G 3350 は見ていません。購入した規格票での照合はしていません。

メーカー・業界団体の資料との見比べ

JIS G 3192(形鋼): 一致(山形鋼・I形鋼・溝形鋼は読めるメーカーの資料が見つからず、改正原案とだけ見比べた)

鉄鋼メーカーの建設用資材ハンドブックの H形鋼の表(2025年9月改訂版)と、鉄鋼の業界団体が公開している改正原案2つ(2021年版・2024年版の原案)

2026年10月17日に見比べた範囲: H形鋼はハンドブックの28行のシリーズ・H・B・t1・t2・r・断面積・単位質量(224欄)。改正原案2つとは、H形鋼・等辺山形鋼・不等辺山形鋼・I形鋼・溝形鋼の全142行の寸法・断面積・単位質量・シリーズ・* 印(941欄ずつ)

JIS G 3466(角形鋼管): 一致(建材メーカーの表の1値は資料側の誤り。資料にだけある寸法の20行は比べていない)

建材メーカーの角形鋼管の標準寸法・断面性能表(正方形と長方形。角の外側の半径を 2.0t として算出と注記。PDF の作成日 2010年)と、鉄鋼の業界団体が公開している改正原案(2025年版の原案)

2026年10月25日に見比べた範囲: 建材メーカーの表とは、JIS の表と重なる55行(正方形30行・長方形25行)の単位質量・断面積・断面二次モーメント・断面係数・断面二次半径(440値)。改正原案とは、表5・表6 の全112行の961欄と標準長さ4値

JIS G 3194(平鋼): 一致(資料側の誤りの1欄を除く)。1つの表は、ちょうど中間になる6行の単位質量を四捨五入で丸めていて(7.065 → 7.07 など)、JIS の表(規則A で偶数側の 7.06)と違う。同じ表の厚さ 16 mm の6欄は有効数字2桁(4.02 を 4.0)

鉄鋼メーカーの建設用資材ハンドブック(2025年9月改訂版)の平鋼の章(製鋼会社の表5つ)と、鉄鋼の業界団体が公開している改正原案(2024年版の原案)

2026年10月25日に見比べた範囲: ハンドブックとは、JIS の表6 の229行のうち210行(厚さ 8 mm の19行は資料に無い)の断面積・単位質量(5つの表で延べ1,079欄)。改正原案とは、表6 の全229行の916欄と、表1〜表3 の32値

JIS G 3350(軽量形鋼): 一致(軽Z形鋼・軽山形鋼・リップZ形鋼・ハット形鋼と、リップ溝形鋼の5行は、読めるメーカーの資料が見つからず改正原案とだけ見比べた)

建材メーカーの軽量形鋼の断面性能表(英語版。軽溝形鋼・リップ溝形鋼)と、鉄鋼の業界団体が公開している改正原案(2021年版の原案)

2026年10月25日に見比べた範囲: 建材メーカーの表とは、軽溝形鋼の全31行とリップ溝形鋼の32行の断面積・単位質量(126値)。改正原案とは、表5〜表10 の全91行の呼び名・寸法・厚さ・断面積・単位質量(455欄)と、表11 の標準長さ7値

改正原案(JIS G 3192 の2つと、JIS G 3466・G 3194・G 3350 の1つずつ)は、JIS の原案を作った業界団体の公表資料です。結果の欄の「出典」から開けます(団体名もそこに出しています)。

見比べたのはメーカーや業界団体などが公開している資料で、発行元の名前は載せていません。発行元がこのサイトを確認・推奨しているものではありません。

自動テストで確かめていること

  • 照合した印刷どおりの値(5表の941欄)と、サイトのデータが全欄で同じこと
  • 断面積が、表6 の式(係数は印刷どおりの 0.858・0.215・0.615・0.349)を 1/100 して規則A で有効数字4桁にした値と、142行すべてで同じこと。単位質量も 0.785 × 断面積を有効数字3桁にした値と全行で同じ
  • H形鋼の同じシリーズで内法高さ H − 2t2 が同じこと(表15 の注a)と、呼びが一意に決まること(溝形鋼だけは H×B×t1×t2 が要る)
  • 1本の質量・総質量を表6 の順序と規則A で整数のまま計算し、照合の記録の計算例(H-100×50 × 2500 mm = 23.25 → 23.2 kg など)と同じになること
  • 角形鋼管の印刷どおりの値(961欄)とサイトのデータが、原案の値を載せた1欄を除いて全欄で同じこと。単位質量が 7.1 の式 W = 0.0157t(A + B − 3.287t) を有効数字3桁にした値と、断面積が角の半径を外側 2t・内側 t とした式の値と、112行すべてで同じこと
  • 平鋼の印刷どおりの値(916欄と表1〜表3 の32値)とサイトのデータが全欄で同じこと。断面積が幅 × 厚さ、単位質量が表5 の 7.85×10⁻³ × 断面積を規則A で有効数字3桁にした値と、229行すべてで同じこと(ちょうど中間の6行は偶数側)
  • 軽量形鋼の印刷どおりの値(455欄と表11 の7値)とサイトのデータが全欄で同じこと。断面積が表12 の式(係数は印刷どおりの 3.287・1.644・6.574・4.575)の値と91行すべてで、単位質量が 0.785 × 断面積の値と90行で同じこと(違う1行のリップ溝形鋼 4367 は表の値 8.32 を載せた)
  • 1本の質量・総質量を、平鋼は表5(1 000 kg を超えるものは kg の整数)、軽量形鋼は表12(1本は有効数字3桁だけ)の順序で計算すること

規格の値ではないもの・未確認のもの

JIS G 3192 は 2024年11月20日に 2024年版が発行されています。値を照合したのは 2014年版の写しです。2024年版の規格票で確かめたのは抜き取りの15か所だけで、ほかの欄は改正原案と見比べただけです。2021年版の規格票は見ていません。

山形鋼・溝形鋼・I形鋼は、読めるメーカーの公開資料が見つからず、改正原案とだけ見比べています。1本の質量と総質量は表6 の順序で出した計算値で、実物の質量とは許容差(表7)の分だけ違うことがあります。

JIS G 3466 は 2025年4月21日に 2025年版が発行されています。値を照合したのは 2018年版の写し(表5・表6 は 2015年版の印刷)で、2025年版の規格票とは照合していません。改正原案と見比べただけです。

JIS G 3466 には1本の質量・総質量の丸めの決まりがありません。角形鋼管の1本の質量・総質量は、JIS G 3192 の表6 の順序を当てはめた計算値です。

JIS G 3194 は 2024年11月20日に 2024年版が、JIS G 3350 は 2021年4月20日に 2021年版が発行されています。値を照合したのは 2020年版・2017年版の写しで、新しい版の規格票とは照合していません。改正原案と見比べただけです。

平鋼の厚さ 8 mm の19行と、軽Z形鋼・軽山形鋼・リップZ形鋼・ハット形鋼の全行、リップ溝形鋼の5行は、読めるメーカーの資料が見つからず、改正原案とだけ見比べています。JIS G 3194 の表5 と JIS G 3350 の表12(質量の計算方法)は1回読んだだけで、表の値を全行再現できることで確かめています。

自分で確かめるには

規格原文は、日本産業標準調査会(JISC)(新しいタブで開く)の JIS 検索で閲覧できます。このツールの値は、JIS G 3192 の表6・表8・表9・表11・表12・表15、JIS G 3466 の表5・表6、JIS G 3194 の表5・表6、JIS G 3350 の表5〜表10・表12で確かめられます。

サイト全体の確かめ方と未確認の項目は、編集方針・データの確認方法にまとめています。

解説・よくある質問

JIS G 3192(熱間圧延形鋼)の H形鋼・山形鋼(アングル)・溝形鋼(チャンネル)・I形鋼、JIS G 3466 の一般構造用角形鋼管(角パイプ)、JIS G 3194 の熱間圧延平鋼(フラットバー)、JIS G 3350 の一般構造用軽量形鋼(リップ溝形鋼など6種類)の寸法と、長さ・本数から出す計算質量です。どの規格も、表の寸法は代表寸法で、受渡当事者間の協定で表に無い寸法も使えます(JIS G 3192・G 3350 は各表の注、G 3466 は 7.1、G 3194 は箇条5)。表に無い寸法の重さは、このツールでは計算しない。断面二次モーメントなどの断面特性は、角形鋼管だけ表の参考の値を結果の押すと開く欄に出しています。熱間圧延形鋼と軽量形鋼の断面特性も JIS では参考の値で、載せていません。

C形鋼(Cチャン)と溝形鋼(チャンネル)の違いは?

現場で C形鋼(C型鋼とも書く)・Cチャンと呼ぶのは、ふつうリップ溝形鋼(JIS G 3350 の表8)です。薄い板を冷間で曲げて作り、フランジの先にリップ(折り返し)があります。溝形鋼(JIS G 3192 の表12)は熱間圧延の厚い断面で、フランジの内側が傾いている。寸法の書き方も違い、リップ溝形鋼は H×A×C×t(100×50×20×2.3、4.06 kg/m)、溝形鋼は H×B×t1×t2(100×50×5×7.5、9.36 kg/m)です。

フラットバー(平鋼)の重さはどう計算する?

JIS G 3194 の表5 で、断面積 = 幅 × 厚さ(mm²。有効数字4桁)、単位質量 = 7.85×10⁻³ × 断面積(kg/m。有効数字3桁)と決めています。FB-6×50なら 300.0 × 7.85×10⁻³ = 2.355 で、2.36 kg/m。9×100 の 7.065 は、ちょうど中間なので JIS Z 8401 の規則A で偶数側の 7.06 に丸めます(表6 も同じ値。四捨五入なら 7.07)。1本(表5 では1枚)の質量は単位質量 × 長さを有効数字3桁に丸め(1 000 kg を超えるものは kg の整数)、総質量は kg の整数です。

軽量形鋼の呼び名(4桁)は何を表す?

JIS G 3350 の表5〜表10 は、寸法ごとに4桁の呼び名を付けています。載っている91寸法では、先頭の数字が形(1 軽溝形鋼・2 軽Z形鋼・3 軽山形鋼・4 リップ溝形鋼・5 リップZ形鋼・6 ハット形鋼)、末尾の数字が厚さ(1=1.6・2=2.0・3=2.3・5=3.2・6=4.0・7=4.5・8=6.0 mm)に当たります。リップ溝形鋼 100×50×20×2.3 は 4223。重さは 表12 の順序で、1本の質量を有効数字3桁、総質量を kg の整数に丸めます。

H-200×100 は 200×100 と 198×99 のどっち?

表15 のシリーズ 200×100 には、200×100×5.5×8 と、* 印の付いた 198×99×4.5×7 の2つがあります。* は「はん(汎)用品以外」の印です(表15 の注c)。同じシリーズの H形鋼は、内法高さ H − 2t2 が同じ(注a)。図面やカタログの「H-200×100」がどちらかは、t1・t2 まで書いた寸法で確かめてください。

重さが「単位質量 × 長さ」と違うのはなぜ?

表6 は、1本の質量を有効数字3桁(1 000 kg を超えるものは kg の整数)に丸めてから本数を掛け、総質量を kg の整数に丸める順序を決めています。H-200×100×5.5×8 の 6 m を3本なら、1本が 20.9 × 6 = 125.4 → 125 kg、総質量は 125 × 3 = 375 kg です。単位質量 × 総延長の 20.9 × 18 = 376.2 kg とは少し違います。

平鋼(JIS G 3194 の表5)も同じ順序です。軽量形鋼(JIS G 3350 の表12)は、1本の質量を有効数字3桁に丸めるだけで、1 000 kg を超えたときの決まりはありません。角形鋼管は JIS G 3466 に丸め方の決まりが無いので、表6 の順序を当てはめています。

実物の重さは計算と同じ?

同じとは限りません。計算質量は呼称寸法で計算した値で、寸法にも許容差があるため、実物の重さは計算質量と違うことがある。熱間圧延形鋼の、注文者が求めたときの質量の許容差は JIS G 3192 の 表7 にあり、厚さ 10 mm 未満で ±5 %、10 mm 以上で ±4 %(計算質量と実測質量の差を、計算質量で割った百分率)。めっき・塗装の分は計算質量に含みません。

角パイプの重さはどう決まっている? 表に無い寸法は?

JIS G 3466 の表5・表6 の単位質量は、7.1 の式 W = 0.0157t(A + B − 3.287t)(A・B は辺の長さ、t は厚さ。mm)で求めた値です。100×100×3.2 なら 0.0157 × 3.2 × (100 + 100 − 3.287 × 3.2) = 9.519555584 で、有効数字3桁に丸めて 9.52 kg/m。表に無い寸法も協定で使え、その単位質量も同じ式で計算すると決めています(7.1)。このツールで選べるのは表の寸法だけです。1本の質量・総質量の丸め方は JIS G 3466 に決まりが無いので、JIS G 3192 の表6 の順序を当てはめています。

溝形鋼・I形鋼の t2 はどこの厚さ?

フランジの内側が傾いているので、場所によって厚さが違います。t2 は、I形鋼ではフランジの端から (B − t1)/4、溝形鋼ではウェブの内側から (B − t1)/2の位置の厚さです(表11・表12 の図)。フランジの先で測ると、t2 より薄く出ます。