配管
鋼管の寸法・重量(SGP・Sch)
SGP(配管用炭素鋼鋼管)とSTPG(Sch40・Sch80)、ステンレス鋼管(SUS の Sch5S・10S・20S〜Sch160)の外径・厚さ・内径・単位質量を一覧し、長さから重量を計算します。外径・周長・内径の実測からは呼び径を探せ、流量と流速からは内径が足りる呼び径を選べます。
- JIS G 3452:2019
- JIS G 3454:2019
- JIS G 3459:2020
条件
外径 60.5 mm・外周 190.1 mm・厚さ 3.8 mm
結果
質量(SGP 50A(2B))
29.2kg
- 外径 D
- 60.5mm
- 厚さ t
- 3.8mm
- 内径 d(D − 2t)
- 52.9mm
- 単位質量
- 5.31kg/m
- 外周(πD・巻尺で測る長さ)
- 190.1mm
- 内容積(満水時の水)
- 2.20L/m
- 外表面積(塗装・保温)
- 0.190m²/m
- 対応する管用ねじ
- R2
管用テーパおねじ(旧 PT2)
JIS G 3452:2019(配管用炭素鋼鋼管) 表4 寸法,寸法の許容差及び単位質量 の外径・厚さ・単位質量
JIS G 3452・G 3454 は 2026年5月20日に改正版(2026年版)が発行されています。このページの値は 2019年版の規格票の表と照合したものです。2026年版の改正原案(日本鉄鋼連盟の公表資料)では、外径・厚さ・単位質量が 2019年版と同じ値でした。発行された 2026年版の規格票とも、JISC の JIS 検索で20か所を抜き取りで見比べ、すべて一致しています。JIS G 3452 の 2026年版では、単位質量は式で求める規定で、表の単位質量はソケットを含まない参考の値です(JIS G 3454 も改正原案では式で求める規定)。出典: JIS G 3452 改正原案(日本鉄鋼連盟、2025年12月)(PDF・新しいタブで開く)、JIS G 3454 改正原案(日本鉄鋼連盟、2025年12月)(PDF・新しいタブで開く)
50A を規格で比べる
単位: mm(kg/m・質量 kg 以外)。質量は延長 5.5 m(5500 mm × 1本)のとき。行をタップするとその規格で計算します。
| 規格 | 厚さ | 内径 | kg/m | 質量 kg |
|---|---|---|---|---|
| SGP(選択中) | 3.8 | 52.9 | 5.31 | 29.2 |
| Sch40 | 3.9 | 52.7 | 5.44 | 29.9 |
| Sch80 | 5.5 | 49.5 | 7.46 | 41.0 |
JIS G 3452:2019(配管用炭素鋼鋼管) 表4 (SGP)
JIS G 3454:2019(圧力配管用炭素鋼鋼管) 表6 (Sch40・Sch80)
計算ロジック
単位質量は、JIS の式(鋼の密度 7.85 g/cm³)で計算し、有効数字3桁に丸めた値です。
W = 0.02466 × t × (D − t)
例: 0.02466 × 3.8 × (60.5 − 3.8) = 5.3132 → 有効数字3桁で 5.31 kg/m
内径・外周・内容積・外表面積は、次の式で求めています。
d = D − 2t / 外周 = π × D / 内容積 = π/4 × d² × 1m / 外表面積 = π × D × 1m
質量は 単位質量 × 延長、満水時は管の中の水(1 L = 1 kg として)を足した値です。延長は、1本の長さ [mm] を 1000 で割って m に直し、本数を掛けます。
延長 5500 ÷ 1000 × 1 = 5.5 m
5.31 × 5.5 = 29.2 kg / 満水時 29.2 + 2.198 × 5.5 = 41.3 kg
- D
- 外径 [mm]
- t
- 厚さ [mm]
- W
- 単位質量 [kg/m](黒管。ソケットを含まない)
亜鉛めっき管(白管)はめっきの分だけ重くなります。厚さの許容差により、実際の質量は多少ばらつきます。
実測から呼び径を探す
外径を入れると、いちばん近い呼び径を表示します。肉厚も入れると SGP・Sch40・Sch80 のどれに近いかがわかります。
- ねじ部は管の外径より細くなります(例: 15A の管の外径 21.7 mm に対し、R1/2 のねじの外径は 20.955 mm)。ねじの無い部分で測ってください。
- mm で入力します。塗装・保温材・テープの上から測ると太めに出ます。
- 対象は SGP(JIS G 3452)と STPG の Sch40・Sch80(JIS G 3454)です。ステンレス鋼管(JIS G 3459)と比べるときは、上の「材料」でステンレスを選んでください。銅管・塩ビ管などは別の規格のため、この結果は当てはまりません。
図で見る(外径の測り方)
JIS G 3452:2019(配管用炭素鋼鋼管) ・JIS G 3454 の外径・厚さと比較
JIS B 0203:1999(管用テーパねじ) の管用ねじの呼びと外径
計算ロジック
巻尺で測った周長 C を π で割ると外径 D になります。
D = C ÷ π
表の外径との差(実測 − 表)が、1 mm と外径の 3% の大きい方を超えるときは「どの呼び径とも違う」と表示します。巻尺の誤差を見込んだこのサイトの目安で、JIS の外径の許容差ではありません。
肉厚は、その呼び径の SGP・Sch40・Sch80 の厚さと比べ、差がいちばん小さい規格を示します。差が厚さの 15%(0.3 mm 未満なら 0.3 mm)を超えるときは 「どの規格とも離れている」、ほかの規格との厚さの差が 0.3 mm 以下のときは「見分けにくい」と表示します(どちらもこのサイトの目安)。
- C
- 周長(外周)[mm]
- D
- 外径 [mm]
流量から呼び径を選ぶ
設計で決めた流速を入れます。適した流速は流体・用途・社内の基準で変わるため、このサイトでは推奨値を示しません。
流量と流速を入れると、必要な内径と、規格ごとに内径が足りる最小の呼び径・その呼び径での流速を表示します。
- 圧力損失と、内圧に対する肉厚の強度計算は対象外です。呼び径を決めたら、別に確認してください。
- 表の内径は外径 − 2 × 厚さの計算値です。厚さの許容差、ライニング、スケールや錆の付着は考えていません。
- ステンレス鋼管のスケジュールで選ぶときは、上の「材料」でステンレスを選んでください。
JIS G 3452:2019(配管用炭素鋼鋼管) 表4 (SGP)の外径・厚さから内径を計算
JIS G 3454:2019(圧力配管用炭素鋼鋼管) 表6 (Sch40・Sch80)の外径・厚さから内径を計算
計算ロジック
流量 Q・内径 d・平均流速 v の関係は、次の式です。
Q = π/4 × d² × v
d = √(4Q ÷ πv)
v = Q ÷ (π/4 × d²)
流量は m³/s に直して計算します(1 L/min = 1/60 000 m³/s、1 m³/h = 1/3 600 m³/s)。規格ごとに、内径(寸法表と同じ D − 2t)が必要な内径以上になる最小の呼び径を選びます。
- Q
- 流量 [m³/s]
- d
- 内径 [m](画面では mm)
- v
- 平均流速 [m/s]
- D
- 外径 [mm]
- t
- 厚さ [mm]
寸法表
SGP(配管用炭素鋼鋼管)。単位: mm(kg/m 以外)。行をタップするとそのサイズを選べます。
| 呼び径 | B | 外径 | 外周 | 厚さ | 内径 | kg/m |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6A | 1/8 | 10.5 | 33.0 | 2.0 | 6.5 | 0.419 |
| 8A | 1/4 | 13.8 | 43.4 | 2.3 | 9.2 | 0.652 |
| 10A | 3/8 | 17.3 | 54.3 | 2.3 | 12.7 | 0.851 |
| 15A | 1/2 | 21.7 | 68.2 | 2.8 | 16.1 | 1.31 |
| 20A | 3/4 | 27.2 | 85.5 | 2.8 | 21.6 | 1.68 |
| 25A | 1 | 34.0 | 106.8 | 3.2 | 27.6 | 2.43 |
| 32A | 1 1/4 | 42.7 | 134.1 | 3.5 | 35.7 | 3.38 |
| 40A | 1 1/2 | 48.6 | 152.7 | 3.5 | 41.6 | 3.89 |
| 50A(選択中) | 2 | 60.5 | 190.1 | 3.8 | 52.9 | 5.31 |
| 65A | 2 1/2 | 76.3 | 239.7 | 4.2 | 67.9 | 7.47 |
| 80A | 3 | 89.1 | 279.9 | 4.2 | 80.7 | 8.79 |
| 90A | 3 1/2 | 101.6 | 319.2 | 4.2 | 93.2 | 10.1 |
| 100A | 4 | 114.3 | 359.1 | 4.5 | 105.3 | 12.2 |
| 125A | 5 | 139.8 | 439.2 | 4.5 | 130.8 | 15.0 |
| 150A | 6 | 165.2 | 519.0 | 5.0 | 155.2 | 19.8 |
| 175A | 7 | 190.7 | 599.1 | 5.3 | 180.1 | 24.2 |
| 200A | 8 | 216.3 | 679.5 | 5.8 | 204.7 | 30.1 |
| 225A | 9 | 241.8 | 759.6 | 6.2 | 229.4 | 36.0 |
| 250A | 10 | 267.4 | 840.1 | 6.6 | 254.2 | 42.4 |
| 300A | 12 | 318.5 | 1000.6 | 6.9 | 304.7 | 53.0 |
| 350A | 14 | 355.6 | 1117.2 | 7.9 | 339.8 | 67.7 |
JIS G 3452:2019(配管用炭素鋼鋼管) 表4 寸法,寸法の許容差及び単位質量 の外径・厚さ・単位質量(外周・内径は計算値)
06複数の管の質量・水量を合計する
規格・呼び径・長さを1行ずつ足し、合計の質量と管の中の水量を出します。
管がありません。下の「管を追加」から入れてください。
管を追加
配管の延長で出すときは、長さに延長を mm で(22 m なら 22000)、本数に 1 を入れます。一覧は 30 行まで。
合計
- 延長
- —m
- 質量(管だけ)
- —kg
- 管の中の水量
- —L
- 満水時の質量
- —kg
水量は内径(外径 − 2 × 厚さ)からの計算値で、継手・弁・機器の中の水は含みません。質量は直管だけの値です(フランジ・弁・保温材は別に足してください)。
計算ロジック
行ごとに、延長 L(1本の長さ [mm] を 1000 で割って m に直し、本数を掛けた値)を単位質量と管の断面積に掛けています。
L = 1本の長さ ÷ 1000 × n
質量 = W × L
水量 = π/4 × d² × L ÷ 1000
満水時 = 質量 + 水量 × 1 kg/L
- W
- 単位質量 [kg/m](JIS の表の値。ステンレス鋼管は表9 の式で、選んだ鋼種の値)
- d
- 内径 [mm](外径 D − 2 × 厚さ t)
- L
- 延長 [m]
- n
- 本数
d を mm、L を m で入れると、÷ 1000 で L(リットル)になります。合計は行ごとの値を丸める前に足すので、表示した行の値を足すと 0.1 ずれることがあります。
この数値の確かめ方
SGP・Sch40・Sch80 の外径・厚さ・単位質量(JIS G 3452:2019 表4・G 3454:2019 表6 の183値)は、規格票の写しの表と照合して一致しました。ステンレス鋼管(JIS G 3459:2020 表7)も、外径25・厚さ139・単位質量973値がすべて一致(2026年10月)。鉄鋼メーカーなどの公開資料とも見比べ、サイトの値の誤りは見つかっていません。
ページの更新日
照合の中身を見る
規格票の写しとの照合
- JIS G 3452:2019 表4(SGP、21行): 外径・厚さ・単位質量
- JIS G 3454:2019 表6(Sch40・Sch80、各19行): 外径・厚さ・単位質量。2つの表で59行・183値
- JIS G 3459:2020 表7(ステンレス鋼管): 外径25値・厚さ139値・単位質量973値
- JIS G 3459:2020 表9: 単位質量の算出式の7区分(基本質量と係数)
ステンレス鋼管の表は、切り出し方を変えて2回読み取り、プログラムで比べました。1,226値で、食い違いは0です。
照合に使ったのは、インターネットで公開されている規格票の写しです。表は2回、別々に読み取って比べ、判定はすべて一致しています。写しは日本産業標準調査会(JISC)が公開しているものではありません。JISC の JIS 検索では、JIS G 3452・G 3454 の 2026年版を20か所抜き取りで見比べ、すべて一致しました(外径・厚さ・単位質量の表の値19か所と、JIS G 3452 の単位質量の求め方の規定)。JIS G 3459 は見ていません。購入した規格票での照合はしていません。
メーカー・業界団体の資料との見比べ(2026年10月6日)
JIS G 3452・G 3454(SGP・STPG): 一致
鉄鋼メーカーの建設用資材ハンドブック(2025年9月改訂版)と、鋼管の販売会社の在庫リスト(SGP・STPG)
見比べた範囲: 6A〜350A の外径・厚さ・単位質量(全行)
JIS G 3459(ステンレス鋼管): 一致
鋼管の販売会社の在庫リスト(JIS G 3459 の標準寸法と重量の表)と、ステンレス鋼管を扱う別の会社の JIS G 3459 の表
見比べた範囲: 在庫リストは外径25値・厚さ139値の全値、単位質量の抜き取り、算出式の係数7区分
食い違った値は、資料側の誤記と、別の表(溶接鋼管の表8)の値でした。サイトの値は直していません。
見比べたのはメーカーや業界団体などが公開している資料で、発行元の名前は載せていません。発行元がこのサイトを確認・推奨しているものではありません。
自動テストで確かめていること
SGP・Sch40・Sch80 の単位質量は、規格の式 0.02466 × t × (D − t) で全59行を計算し直し、表の値と一致することを自動テストで確かめています。ステンレス鋼管の973値も、表9 の式を JIS Z 8401 の規則A で有効数字3桁に丸めた値とすべて一致する。
規格の値ではないもの・未確認のもの
内径は「外径 − 2 × 厚さ」の計算値です。外径・厚さの許容差は載せていません。
実測から呼び径を探すときの幅、合計の質量・水量、流量から呼び径を選ぶ計算は、このサイトの計算と目安です。
新しい版(JIS G 3452・G 3454 の2026年版、JIS G 3459 の2021年版)は、改正原案(日本鉄鋼連盟の公表資料)の表とは全値が一致しました。発行された規格票で確かめたのは、JIS G 3452・G 3454 の 2026年版の抜き取りの20か所だけです。ほかの欄と、JIS G 3459 の 2021年版の規格票とは照合していません。
自分で確かめるには
規格原文は、日本産業標準調査会(JISC)(新しいタブで開く)の JIS 検索で閲覧できます。このツールの値は、JIS G 3452 の表4、JIS G 3454 の表6、JIS G 3459 の表7・表9で確かめられます。
サイト全体の確かめ方と未確認の項目は、編集方針・データの確認方法にまとめています。
寸法表を一覧で見る
印刷用 早見表(A4・QR コード付き)
解説・よくある質問
配管用炭素鋼鋼管(SGP、JIS G 3452)と圧力配管用炭素鋼鋼管(STPG の Sch40・Sch80、JIS G 3454)、配管用ステンレス鋼鋼管(SUS の Sch5S〜Sch160、JIS G 3459)の寸法と重さについて、よくある質問にまとめて答えます。数値は上の寸法表と同じデータから計算しています。
「50A」「2B」とは?呼び径と外径の関係は?
呼び径は管の太さの呼び名で、A は mm 系、B はインチ系の呼び方です(50A = 2B)。呼び径は外径や内径の寸法そのものではありません。50A の外径は 60.5 mm、SGP の内径は 52.9 mm です。
外径は SGP・Sch40・Sch80 で共通で、厚さが違うぶん内径が変わります(Sch80 の 50A は内径 49.5 mm)。ステンレス鋼管(JIS G 3459)も、6A〜350A は同じ外径です。
SGP と Sch40・Sch80(STPG)の違いは?
SGP は JIS G 3452「配管用炭素鋼鋼管」、Sch40・Sch80 は JIS G 3454「圧力配管用炭素鋼鋼管」(STPG)の厚さの区分(スケジュール番号)です。外径は同じで、厚さが違います。Sch の数字が大きいほど厚くなります。
例えば 100A の厚さは SGP 4.5 mm・Sch40 6.0 mm・Sch80 8.6 mmです。小さいサイズでは SGP と Sch40 の厚さが近く、10A・15A は同じ厚さです。
JIS G 3454 の材料には STPG370 と STPG410 がありますが、Sch40・Sch80 の外径・厚さ・単位質量は両方で共通です(表6)。
どちらを使うかは、圧力・温度・流体などの設計条件と、適用される法規・社内基準で決めてください。上の結果にある「規格で比べる」の表や、寸法表の「3規格を並べる」で、厚さ・内径・重さを並べて確認できます。
ステンレス鋼管(SUS)の Sch5S・Sch10S・Sch20S とは?
JIS G 3459「配管用ステンレス鋼鋼管」の厚さの区分(呼び厚さ・スケジュール番号)です。Sch5S・Sch10S・Sch20S の “S” は ASME/ANSI B36.19 から引用した呼び厚さであることを表し、ASME/ANSI B36.10 から引用した Sch40〜Sch160 と区別するために付いています(表7 の注記1)。
50A の厚さは Sch5S 1.65・Sch10S 2.8・Sch20S 3.5・Sch40 3.9・Sch80 5.5・Sch160 8.7 mm です。表にあるサイズは Sch5S・Sch10S・Sch20S が 6A〜300A、Sch40・Sch80 が 6A〜650A、Sch120 が 100A〜650A、Sch160 が 15A〜650Aです(表7)。
上の「材料」でステンレスを選ぶと、スケジュールと鋼種を選んで重さを計算できます。このツールでは、400A(16B)〜650A(26B)はステンレス鋼管を選んだときだけ使えます(SGP・STPG は 350A までを載せています)。
SUS304 と SUS316 で重さは違う?
違います。JIS G 3459 表9(管の単位質量の算出式)で、鋼種ごとに 1 cm³ の鋼の質量と式の係数が決められています。
- SUS304・304L など(オーステナイト系): 7.93 g → W = 0.02491 × t × (D − t)
- SUS316・316L など(オーステナイト系): 7.98 g → W = 0.02507 × t × (D − t)
- SUS329J4L など(オーステナイト・フェライト系): 7.80 g → W = 0.02450 × t × (D − t)
- SUS444・409L・405(フェライト系): 7.75 g → W = 0.02435 × t × (D − t)
- SUS430 など(フェライト系): 7.70 g → W = 0.02419 × t × (D − t)
- SUS836L(オーステナイト系): 8.06 g → W = 0.02532 × t × (D − t)
- SUS890L(オーステナイト系): 8.05 g → W = 0.02529 × t × (D − t)
Sch10S 50A(外径 60.5・厚さ 2.8 mm)なら、SUS304 で 4.02 kg/m、SUS316 で 4.05 kg/m、SUS430 で 3.91 kg/m です。式の値を JIS Z 8401 の規則A で有効数字3桁に丸めた値で(10.1)、表7 の単位質量と同じです。
ステンレス鋼管の Sch40・Sch80 は、STPG の Sch40・Sch80 と同じ厚さ?
同じです。6A〜350A のどのサイズでも、JIS G 3459 表7 の Sch40・Sch80 の厚さは JIS G 3454 表6(STPG)と同じ値で、外径も同じです。
ただし単位質量は鋼の密度の分だけ違い、SUS304 などは STPG より約1%重くなります。Sch40 50A は STPG で 5.44 kg/m、SUS304 などで 5.50 kg/m。
ステンレスの溶接鋼管や、一般配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3448)の寸法は?
JIS G 3459 では、溶接鋼管は表8(溶接鋼管の寸法及び単位質量)によってもよいとされています(10.1)。表8 には表7 と厚さが違う寸法があり、このツールには載せていません。注文・図面の寸法を確認してください。
一般配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3448)は、呼び方も厚さも違う別の規格です。このツールの値は当てはまりません。
鋼管の重さ(kg/m)の計算式は?
単位質量 W [kg/m] は、外径 D と厚さ t [mm] から次の式で求めます(JIS G 3452 表4・JIS G 3454 表6の注記。1 cm³ の鋼を 7.85 g とし、JIS Z 8401 の規則A で有効数字3桁に丸めます)。0.02466 は π × 7.85 ÷ 1000 を丸めた係数です。
W = 0.02466 × t × (D − t)
SGP 50A なら 0.02466 × 3.8 × (60.5 − 3.8) = 5.3132 → 有効数字3桁で 5.31 kg/m。長さ 5.5 m の1本なら 29.2 kg です。
巻尺で測った外周(周長)から呼び径を調べるには?
外周 C を π で割ると外径になります(D = C ÷ π)。例えば外周 359 mm なら 359 ÷ π = 114.3 mm で、外径 114.3 mm の 100A です。上の「実測から呼び径を探す」に周長を入れると、近い呼び径と、肉厚から SGP・Sch40・Sch80 のどれに近いかを表示します。
おもな呼び径の外周(π × 外径、mm):
- 6A33.0
- 8A43.4
- 10A54.3
- 15A68.2
- 20A85.5
- 25A106.8
- 32A134.1
- 40A152.7
- 50A190.1
- 65A239.7
- 80A279.9
- 90A319.2
- 100A359.1
- 125A439.2
- 150A519.0
- 175A599.1
- 200A679.5
- 225A759.6
- 250A840.1
- 300A1000.6
- 350A1117.2
内径しか測れない管の呼び径は?
上の「実測から呼び径を探す」で、測ったものを「内径」にします。表の内径(外径 − 2 × 厚さ)が近い呼び径と規格を、近い順に並べます。
炭素鋼管(SGP・Sch40・Sch80)でも、呼び径の違う管で内径の近い組が 11 組あります。例えば SGP 80A(80.7 mm)と Sch80 90A(85.4 mm)、SGP 300A(304.7 mm)と Sch80 350A(317.6 mm)。測った値によっては両方が候補に並ぶので、外径も測って入れてください。「近い」とみなす幅は、1 mm と内径の 3% の大きい方(このサイトの目安)です。
規格のほうは決めにくいことがあります。同じ 50A でも SGP は 52.9 mm、Sch40 は 52.7 mm で、差は 0.2 mm しかありません。外径も測って入れると、肉厚 t = (D − d) ÷ 2 を計算して規格を判定します。ステンレス鋼管はスケジュールが7つあるため、内径だけでは呼び径の違う候補が並びやすくなります。
JIS が許容差を決めているのは外径と厚さで、内径の許容差はありません。管端のかえり・バリや溶接の裏波があると内径は小さめに出るので、候補は目安として見てください。
流量から鋼管の呼び径を決めるには?
流量 Q を流速 v で流すのに要る内径は、Q = π/4 × d² × v を変形した d = √(4Q ÷ πv) で求まります。例えば 200 L/min(0.003333 m³/s)を、流速を仮に 1.5 m/s として流すなら d = 53.2 mm。SGP なら内径 52.9 mm の 50A では足りず、内径 67.9 mm の 65A になります。そのときの流速は 0.92 m/s です。
上の「流量から呼び径を選ぶ」に流量と流速(または必要な内径)を入れると、規格ごとに同じ計算をします。流速は流体・用途・社内の基準で決める値で、このサイトでは推奨値を示していません。圧力損失と、内圧に対する肉厚の強度計算は対象外です。
満水時の重さ・管の内容積は?
1 m あたりの内容積は π/4 × 内径² で求めます。SGP 50A(内径 52.9 mm)は 2.20 L/m です。水 1 L を 1 kg とすると、長さ 5.5 m で管 29.2 kg + 水 12.1 kg = 満水時 41.3 kg。吊り荷や架台・支持の検討に使えます(継手・バルブ・保温材の重さは含みません)。
管に切るねじ(R・PT)との対応は?ねじ部で外径を測ってもいい?
鋼管に切る管用テーパおねじ R(旧 JIS の PT)の呼びは、管の B 呼称と同じ数字です(15A → R1/2・20A → R3/4・25A → R1・50A → R2)。
ねじ部は管の外径より細くなります。15A の管の外径 21.7 mm に対し、R1/2 のねじの外径(基準径の位置)は 20.955 mm です。実測で呼び径を調べるときは、ねじの無い部分で測ってください。ねじの寸法は 管用ねじのページで確認できます。
白管(亜鉛めっき鋼管)の重さは?
このページの単位質量は黒管(めっき無し)の値です(SGP はソケットを含まない値)。白管は亜鉛めっきの分だけ重くなるので、正確な重さはメーカーの資料で確認してください。また、厚さの許容差があるため、実際の管の重さは計算値から多少ばらつきます。
Sch40・Sch80 の細いサイズ(6A〜15A)は手に入る?
JIS G 3454 表6 には載っていますが、表の太枠内(汎用品)ではないサイズがあります。Sch40 は 6A・8A・10A・15A、Sch80 は 6A・8A・10A が太枠の外です。手に入るかどうかは、メーカー・商社に確認してください。
JIS G 3452・G 3454・G 3459 の年版は?
JIS G 3452・G 3454 は 2026年5月20日に改正版(2026年版)が発行されています。このページの値は 2019年版の規格票の表と照合したものです。2026年版の改正原案(日本鉄鋼連盟の公表資料)では、外径・厚さ・単位質量が 2019年版と同じ値でした。発行された 2026年版の規格票とも、JISC の JIS 検索で20か所を抜き取りで見比べ、すべて一致しています。JIS G 3452 の 2026年版では、単位質量は式で求める規定で、表の単位質量はソケットを含まない参考の値です(JIS G 3454 も改正原案では式で求める規定)。出典: JIS G 3452 改正原案(日本鉄鋼連盟、2025年12月)(PDF・新しいタブで開く)、JIS G 3454 改正原案(日本鉄鋼連盟、2025年12月)(PDF・新しいタブで開く)
JIS G 3459 は 2021年4月20日に改正版(2021年版)が発行されています。ステンレス鋼管の値は 2020年版の規格票の表と照合したものです。2021年版の改正原案(日本鉄鋼連盟の公表資料)では表7・表9 の値は 2020年版と同じです(表7 の表題は「管の寸法及び単位質量」に変わる。発行された規格票とは未照合)。出典: JIS G 3459 改正原案(日本鉄鋼連盟、2020年12月)(PDF・新しいタブで開く)、JIS G 3459 改正のポイント(同)(PDF・新しいタブで開く)
改正原案から最終的な規格票で数値が変わっていないかは、規格票で確認してください。
175A・225A が Sch40・Sch80 に無いのは?
175A(7B)・225A(9B) は SGP(JIS G 3452)にはありますが、JIS G 3454 の Sch40・Sch80 の表にはありません(ステンレス鋼管の JIS G 3459 表7 にもありません)。このツールで Sch40・Sch80 やステンレス鋼管を選んでいるときは、これらのサイズは表示されません(選んでいた場合は外径が近いサイズに切り替わります)。